この記事では、「体勢」と「姿勢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「体勢」とは?
ある事柄をするときの体の格好という意味です。
犬や猫などの動物のことではなく、特に人間の体の格好をいいます。
サッカーでボールをゴールに決めるときには、ボールを蹴るときの格好があります。
踏み込む足はボールに対してどの位置なのか、足の向きはどうなのか、上半身の傾き具合はどうなのか、腕はどのような動きをするのかなどがあるのです。
シュートを決めるという事柄をするために有効なこの格好を「シュートを決める体勢」といいます。
眠るときには眠る格好があります。
人によってどのような格好だと眠りやすいのか違いますが、体を横にする、上を向いてまっすぐになる、うつぶせになるなど、さまざまな格好があります。
眠るという事柄をするために有効な格好です。
これを「眠る体勢」といいます。
「体勢」の使い方
人が何かをするときの体の格好を指して使用する言葉です。
動物には使用しないことが一般的です。
何かをするときの格好のことなので、ぼーっとしている姿には使用しません。
「姿勢」とは?
「姿勢」には2つの意味があります。
ひとつは、体の格好、形という意味です。
犬や猫などの動物のことではなく、特に人間の格好をいいます。
人間は常に何かの格好をしています。
座っているときに背筋が伸びている、猫背になっている、ほおづえをついている、背もたれに体を預けているなど、座っているときに格好だけでもいろいろなものがあります。
立っているときにも、いろいろな格好があります。
片足に体重をのせるようにする、何かに体を預ける、ピシッとまっすぐに立つなどさまざまです。
こういった体の形を指しています。
もう一つの意味は、何かをするときの心の覚悟、態度です。
スポーツの大会に向けて練習をしています。
練習は厳しいですが、毎日頑張って取り組んでいます。
さぼろうなどと思ったことはありません。
これは練習に対する心の態度であり、「真面目な姿勢」といえます。
「姿勢」の使い方
体の格好という意味では広く使われています。
何かをするときの格好だけでなく、日常の何気ない格好もいいます。
何かをするときの心の態度の意味でも使用をします。
「体勢」と「姿勢」の違い
体の格好という意味が同じです。
広い範囲の事柄に使われているのは「姿勢」の方です。
「体勢」は何かをするときの格好を指しています。
また、「姿勢」には心の態度の意味もあります。
「体勢」の例文
・『体勢を崩す』
・『体勢を保つ』
・『無理な体勢をとる』
・『楽な体勢になる』
「姿勢」の例文
・『前向きな姿勢』
・『姿勢をよくする』
・『姿勢が崩れている』
・『決まりに従う姿勢をみせる』
まとめ
2つの言葉の意味は同じですが使われる範囲に違いがあり、より広く使われているのは「姿勢」の方です。
また、「姿勢」には体のことだけでなく心の態度の意味もあります。