「実感」と「痛感」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
「実感」の意味や使い方
「実感」とは、実際に物事を経験したことで受ける気持ち、また実際に感じている心底の思いといったことを意味しています。
「実感がわく」「厳しさを実感したことがないからわからないのだ」「実感あふれるお言葉」などと使います。
「痛感」の意味や使い方
「痛感」とは、自分の心に強く感じること、また身にしみて感じたことという意味になります。
「今頃、馬鹿なことをしたと痛感していることだろう」「自分の未熟さを痛感した」「人のことを言えないと痛感した」などと使います。
「実感」と「痛感」の違い
「実感」と「痛感」、それぞれの言葉の意味と使い方を説明しました。
どちらの言葉も日常生活で使う機会が多いのですが、意味合いが似ていますので混同しないように気をつけましょう。
まず「実感」ですが漢字を見れば意味がわかりますように、実際に受ける感じ、また感じている気持ちという意味で使います。
一方で「痛感」ですが、これは自分の心に強く思ったり感じたことを言います。
また何かを経験して身にしみた時も使います。
この意味の違いを理解すれば「実感がわかない」という使い方はしても「痛感がわかない」とは言わないことがわかるかと思います。
「実感」を使った例文と意味を解釈
「実感」を使った例文とその意味を見ていきます。
「実感」を使った例文1
「当選したという実感がまだわかないのだ」
「実感」とは実際にその物事に直面した時に受ける感じという意味になります。
例文は、何かに当選したのですが、実際に当選という感じがまだしないと言っているのです。
「実感」を使った例文2
「彼の言葉には実感がこもっていた」
実際にその人が感じている心からの感情のことを「実感」と言います。
「実感がこもっている」とは本当にそう感じているという意味合いですから例文は彼の言葉には本当に感じていることで、正直な気持ちなのだろうと言っているのです。
「痛感」を使った例文と意味を解釈
「痛感」を使った例文とその意味を見ていきます。
「痛感」を使った例文1
「私は恋愛運がないのだと痛感したので、おひとり様でいる」
「痛感」とは身にしみて感じることを言います。
例文の場合は何度か失恋をしたのか、自分には恋愛運がないということを身にしみて感じたと言い表しているのです。
「痛感」を使った例文2
「自分の未熟さを痛感して、涙があふれた」
「痛感」とは心に強く感じることを言います。
例文は、自分が未熟であるということを強く感じて、涙があふれてきたという意味になります。
「未熟さを痛感」という言葉で、自分に対する情けなさ、悔しさといった感情が強いことを言い表すことができます。
まとめ
いかがでしたか。
「実感」と「痛感」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
似た言葉、意味合いですが違いを正しく理解して使い分けてください。