「簡素化」と「簡略化」の違いとは?分かりやすく解釈

「簡素化」と「簡略化」の違い言葉・カタカナ語・言語

物事を単純にしたりシンプルにする行為には「簡素化」「簡略化」があり、間違えやすい言葉として有名です。

この記事では、「簡素化」「簡略化」の違いを分かりやすく説明していきます。

「簡素化」とは?

「簡素化」とは?

「簡素化」とは簡単かつ質素にするという意味があり、無駄なものや飾りを省略することによりシンプルにすることを表す言葉です。

「簡素化」は無駄なものを省くという意味ではエコ目的として行われることも多いのですが、予算などが少ない時に余分なものを付けることが不可能な時にも「簡素化」がなされます。

「簡素化」はメインとなる物事や事象は丁寧に作り上げたり維持するのですが、これ以外の無駄なものは省くのが特徴です。

そのため予算などは抑えることが可能ですが、外見的にも華がない状態になったり、冗長性を省くことに繋がるのでメリットとデメリットの両方が存在します。

最近生活スタイルとして注目されてきた断捨離も無駄なものを捨てるという意味では「簡素化」の1種類と言えるでしょう。

「簡略化」とは?

「簡略化」とは?

「簡略化」とは手続きや行為を簡単に省略するという意味であり、これによって手続きや作業が効率化するのが特徴となっています。

複雑な手続きや手順があるものを改良したり、新しい方法を用いて改善するために仕事や作業の効率化を促進することが可能です。

大きなプロセスはそのままで運用をしながら、細かい点や手続きを廃止したり新しい技術によって置き換えることで、時間を短縮することが可能であり今日では様々なデジタル技術を使った「簡略化」が導入されています。

最近のテレワークやリモートワークの促進により様々な手続きがデジタルで「簡略化」されており、ハンコや押印もデジタル化によって書類作業も圧倒的に素早くなりました。

「簡略化」は個人のアイデアや閃きから作られることもあれば、時代の技術進歩や道具の発明によって作られるものまで様々なものが存在します。

「簡素化」と「簡略化」の違い

「簡素化」と「簡略化」の違い

「簡素化」は無駄を省いてシンプルにするという意味があり、外見上の飾りや余計な費用を削るという意味で使われる言葉です。

「簡略化」はそれまで複雑で無駄が多いプロセスや手続きを簡単に省略するという意味であり、こちらは手間や時間を削るという意味で使われる言葉です。

「簡素化」の例文

「簡素化」の例文

・『その寺院は簡素化された佇まいをしており、わびさびの精神を感じた』
・『不況により簡素化された生活を強いられている』

「簡略化」の例文

「簡略化」の例文

・『デジタル署名によって書類の手続きが大幅に簡略化されて便利になりました』
・『その戦術は簡略化されていたが、非常に有効なものだと分かりました』

まとめ

まとめ

複雑な物事をシンプルにする際には「簡素化」「簡略化」という方法を用いることが可能です。

無駄な飾りや部分を省くのが「簡素化」であり、手続きを簡単にするのが「簡略化」となります。

断捨離は「簡素化」の1種類として考えられますが、不便になることも多いので「簡略化」と言うことはできません。