この記事では、「会釈」と「敬礼」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉にはどのような意味と違いがあるでしょうか。
「会釈」とは?
「会釈」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「会釈」は「えしゃく」と読みます。
「会釈」は「軽く挨拶や礼をかわすこと。
またその所作」という意味があります。
例えば、知り合いとすれ違ったときに、軽く挨拶をして頭を下げるような所作を、「会釈」と言います。
「軽く会釈をかわす」、「会釈をしてすれ違う」などと言う文章を作ることができます。
それほど親しくないけれど、顔見知りの人、知り合いに対して使うことが多い所作になります。
もともと「会釈」は仏教の言葉で、混乱した内容を意味が通じるようにするという意味がありました。
そのため「会釈」には「事情を納得して理解すること」という意味があったり、「事情を説明したりすること」という意味があります。
ただし、現在は一つ目の意味で使うことがほとんどになっています。
「敬礼」とは?
「敬礼」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「敬礼」は「けいれい」と読みます。
「敬礼」は「敬意を表して、礼や挙手などをすること」という意味があります。
例えば、警察官や自衛官などが、礼をするとき、手をこめかみのあたりに掲げる行為がありますが、これを「敬礼」と呼びます。
一般的に、握手をしたり、お辞儀をするなどの行為は単に「礼」と呼ぶことが多くなっています。
そのため「敬礼」という場合は、警察官や自衛官、軍隊などで行われている挙手を伴うような「敬礼」を指すことが多くなっています。
これらは「軍隊式」と呼ばれることもある「敬礼」になります。
他にも、「着剣捧げ銃の敬礼」では、剣を付けた小銃を使い、決められた所作をします。
天皇や国旗などに対して行われる「敬礼」となります。
他にも「10度の敬礼」「45度の敬礼」など、さまざまな種類の「敬礼」があります。
「会釈」と「敬礼」の違い
「会釈」と「敬礼」の違いを、分かりやすく解説します。
「会釈」は「軽く挨拶や礼をかわすこと。
またその所作」という意味があります。
一方の「敬礼」は「敬意を表して、礼や挙手などをすること」という意味があります。
どちらも、相手に対する敬意を表す所作になります。
ただし、「会釈」の場合は、通常頭を軽く下げることを意味します。
一方の「敬礼」は、直立不動で、右手を挙手し、こめかみのあたりに指先を付ける所作を指します。
また、「敬礼」には、様々な種類があり、所属する団体、また「敬礼」をする相手によって所作が変わってきます。
「会釈」と「敬礼」には、このような大きな違いがあります。
まとめ
「会釈」と「敬礼」の違いについて見てきました。
軽く頭を下げて挨拶をするような場合は「会釈」と呼びましょう。
一方で、軍隊や警察官がするような挙手を伴う挨拶の場合は、「敬礼」と呼ぶようにするといいでしょう。