「送る」と「贈る」はよく似た意味をイメージさせる紛らわしい同音異義語ですが、「送る」と「贈る」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「送る」と「贈る」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「送る」の意味や使い方
「送る」という表現は、「物・言葉(メッセージ)・情報などを届けること」や「人をある場所に行かせること」、「時間を過ごすこと」、「去る人(死者)を見送ること」などを意味している多義語です。
「送る」の表現の使い方は、上で挙げた意味に順番に当てはめると、「友達に手紙を送る」や「担当者を現地に送る」、「三ヶ月の月日を送る」、「退職する人たちを送る」のような例文で使うことができます。
「贈る」の意味や使い方
「贈る」という言葉は、「相手に感謝・愛情・尊敬・評価などの気持ちを示すために、金品や称号、官位などを与えること」や「好意的な気持ちを込めて贈り物をプレゼントすること」の意味合いを持っています。
「贈る」の表現の使い方は、「相手に感謝や愛情を伝えるために、金品や官位などを与える場合」に使うことができます。
例えば、「娘にプレゼントを贈りました」や「功労者に勲章を贈りました」のような文章で使用できるのです。
「送る」と「贈る」の違い
「送る」と「贈る」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「送る」というのは「物・言葉(情報)などを届けること」や「人を特定の場所に行かせること」、「時間を過ごすこと」などを意味していますが、「送る」には「贈る」のような「感謝・愛情・評価などの気持ちを表現するためにプレゼントする」といった意味合いはありません。
「贈る」という言葉は、「相手に感謝・愛情・尊敬などの気持ちを表すために、金品・官位・名誉などを与えること」を意味しています。
しかし、「贈る」は「送る」にあるような「時間を過ごす・一般的な情報を届ける・人をどこかに派遣する」といった多義的な意味合いを持っていないという違いを指摘できるのです。
「送る」は「物理的に届けたり行かせたり、時を過ごしたりすること」に意味の重点がありますが、「贈る」は「好意的な感情を表現するためにプレゼントすること」に意味の重点があるのです。
「送る」を使った例文と意味を解釈
「送る」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「アルバイトが終わってから、彼女にLINEで今日一日の出来事についてメッセージを送りました」
この「送る」を使った例文は、「送る」の表現を、「彼女にLINEでメッセージ(言葉)を届けた」という意味を持つ文章で使っています。
「贈る」を使った例文と意味を解釈
「贈る」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「妻への誕生日プレゼントとして、小さなダイヤがちりばめられているネックレスを贈りました」
この「贈る」を使った例文は、「贈る」の表現を、「小さなダイヤがちりばめられているネックレスを、愛情・感謝を示すためにプレゼントしました」という意味合いで使っています。
まとめ
「送る」と「贈る」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「送る」という言葉は、「物・言葉・情報などを届けること」や「人をある場所に行かせること」などを意味しています。
それに対して、「贈る」というのは「相手に感謝・愛情・尊敬などの気持ちを示すために、贈り物や称号(官位)などを与えること」の意味合いを持っています。
「送る」と「贈る」の意味の違いを詳しく知りたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。