この記事では、「不憫」と「気の毒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不憫」とは?
「不憫」の意味と使い方について紹介します。
意味
「不憫」は「ふびん」と読み、「かわいそうなこと」「哀れなこと」という意味です。
古語として「都合の悪いこと」「かわいいこと」という意味でも使われます。
使い方
「不憫」は形容動詞で、「不憫だ・である」として使ったり、副詞として「不憫に思う」と使ったり、「不憫な人」と名詞を修飾して使います。
「不憫」は元々「不便」と書かれていました。
しかし段々と「不便」が「都合が悪いこと」という意味で定着すると、「かわいそう」という意味を表す言葉が必要になりました。
そこで、「不憫」という漢字が使われる様になったのです。
「気の毒」とは?
「気の毒」の意味と使い方について紹介します。
意味
「気の毒」は「きのどく」と読み、「他人の辛さや悲しさに同情して心を痛めること」「他人に迷惑を掛けて申し訳ないと思うこと」「きまりが悪くて困ること」という意味です。
相手に対して心苦しくなることを言います。
使い方
「気の毒」は形容動詞で「気の毒だ・である」と使ったり「お気の毒さま」と、他人にかける言葉として使います。
「気の毒」は、本来「心の毒になる」という意味で使われていました。
毒を飲んだ様に心が苦しくなる気持ち、という意味で、相手の為に心を痛めたり、申し訳なく思うことを表します。
「不憫」と「気の毒」の違い!
「不憫」は「相手に対してかわいそうだと思う気持ち」です。
「気の毒」は「相手に対して心を痛めたり、申し訳ないと思う気持ち」です。
まとめ
「不憫」と「気の毒」は、相手に対する気持ちが違います。
相手の立場や自分との関係を考えて使う様にしましょう。