「監修」と「プロデュース」の違いとは?分かりやすく解釈

「監修」と「プロデュース」の違い専門用語・業界用語

映画やドラマのクレジットで見かける「監修」「プロデュース」の違いはどこにあるのでしょうか。

今回は、「監修」「プロデュース」の違いについて解説します。

「監修」とは?

「監修」とは?

「監修」とは、「物事の仕上がり具合を確かめること」を意味する言葉です。

一般的に「監修」という言葉は「作品に間違いがないかチェックする役職」という意味で使われています。

ある作品を正細工するにあたって間違いがないか、正しく描写されているかというのは大きな問題です。

特に歴史物など専門知識が必要な作品に関しては製作者の知識や情報だけでは足りない部分があることから外部の人間に協力を依頼して知恵を借りたり間違いがないかチェックしたりといった役割になってもらいます。

このような「作品の出来栄えが上がるよう知恵を貸し間違いや不都合がないか確認する仕事」「監修」です。

「監修」は製作に直接関わることはなく作品の製作段階で知恵や情報を提供するのが仕事です。

作者と意見を交わしながらふさわしい表現を提案したり間違いを直したりしながらより正確で実体に即した仕上がりになるよう力を尽くします。

「監修」の使い方

・『時代劇の監修を歴史研究家に依頼する』
・『前作の監督に続編を監修してもらう』
・『言葉遣いに対して監修からチェックが入れられる』
・『監修として関わった作品が公開される』

「プロデュース」とは?

「プロデュース」とは?

「プロデュース」とは、「資金や人員を用意して作品の制作体制を整える責任者」を意味する言葉です。

「プロデュース」が意味するのは「製作の中心人物」です。

演技をしたり照明を当てたり冊得したりといった個別の役割ではなく「製作全体の枠組みを作る仕事」「プロデュース」です。

本来は企画立案から金集めや人集め、スケジュールの管理などすべての物事に責任を持つ仕事が「プロデュース」ですが、現在はアイデアを提案したり規格を立案したりといった「全てではないがプロジェクトの肝となる中心部分を担う人」を指すこともあります。

有名人の「プロデュース」で発売されるコラボ商品などにおいて有名人は製作の枠組みを作るわけではありませんが商品には欠かすことのできない中心人物です。

「プロデュース」の使い方

・『芸能人がプロデュースする飲食店がオープンする』
・『新人ミュージシャンをプロデュースする』
・『資金集めはプロデュースの第一歩だ』
・『有名演出家が結婚式をプロデュースする』

「監修」と「プロデュース」の違い

「監修」と「プロデュース」の違い

「監修」「プロデュース」の違いは「責任」です。

「監修」は作品における専門分野の関連事項にのみ責任を持ちます。

方言監修なら方言のみ、アクション監修ならアクションにのみ責任が生じます。

「プロデュース」が責任をもつのは作品の制作そのものに対してです。

資金や人を集めスケジュールを組んでやりくりし最終的な完成品を作り上げるまでの全てが「プロデュース」の責任で行われます。

まとめ

まとめ

「監修」「プロデュース」は作品に対する関わり方がまったく異なります。

クレジットではどちらも重要な位置に置かれますがこなす仕事は違うのでどのような形で作品に関わっているのかを見て区別しましょう。