「所見」と「所感」は類似した意味合いを連想させる混同しやすい二つの言葉ですが、「所見」と「所感」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「所見」と「所感」の意味の違いについて詳しく説明していきます。
「所見」とは?
「所見(しょけん)」という言葉は、「見たところ・(特に専門家や識者が)見たところの意見」を意味しています。
「所見」というのは、「物事や状況を見てみて、判断(分析)した意見・考え」を意味している言葉なのです。
例えば、「この問題に関する先生の所見をお聞かせください」や「専門家の所見を参考にしたいのです」などの文章で使用することが可能です。
「所感」とは?
「所感(しょかん)」という言葉は、「心に感じたところ・ある物事に心を揺り動かされた時の感想」を意味しています。
「所感」というのは、「実際に物事や状況、問題を体験してみての感想(心が動かされた内容)」の意味を持つ言葉です。
例えば、「本年度の所感を述べました」や「この事件に対しての所感です」といった文章で使うことができます。
「所見」と「所感」の違い!
「所見」と「所感」の違いを、分かりやすく解説します。
「所見」も「所感」も「ある物事を見てみること・体験してみること」と関連した言葉ですが、「所見」は「物事を見てみての意見・分析」に意味合いの重点が置かれています。
それに対して、「所感」というのは「物事を見ての意見・考え」ではなくて「物事を体験してみての感想・物事に影響を受けて心を動かされたこと」に意味の重点が置かれているという違いを指摘できます。
例えば、「その病気に対しての医師としての所感(感想)」よりは、「その病気に対しての医師としての所見(意見)」のほうが専門家としての見識や意見のニュアンスが強くなる違いがあるのです。
まとめ
「所見」と「所感」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「所見」という言葉は、「見たところ・物事を見てみて判断した意見や考え」を意味しています。
「所感」というのは、「心に感じたところ・実際に物事を体験してみて心が動かされたところ」の意味を持つ言葉です。
「所見」と「所感」の意味の違いを知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。