この記事では、「随所」と「常に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「随所」とは?
行く先々、あちこちという意味です。
あちこちが指す場所は、土地としての場所、雑誌などの記事、映画やドラマの中などのことです。
大きなホテルに置かれている観葉植物のことで説明をします。
このホテルは客室が2000ほどあります。
フロント、ラウンジ、レストランなどの面積も広いです。
広い敷地の中には、あちこちに観葉植物が置かれています。
客室にもあるし、フロントにもあるし、ラウンジにもあるし、レストランにもあります。
ホテルの中を移動していると、そこらで観葉植物を目にします。
これは「随所に観葉植物を置く」などと表現することができます。
あるテーマパークの中にあるレストランでは、キャラクターが隠れている料理を提供しています。
ある一か所だけに隠れているのではなく、あのメニューのここにもあそこにも、そのメニューのここにもあそこにも隠れています。
これは「メニューの随所にキャラクターが隠れている」ということができます。
「随所」の使い方
あちこちという意味で使用をします。
映画の中、ある場所、ある場面など、さまざまな事柄で使用されます。
「常に」とは?
「常に」には2つの意味があります。
ひとつは、状態や性質などに左右されないで、いつもです。
いつ見ても笑顔の人がいたとします。
自分が見ていないときには表情を変えているでしょうが、その人と会うときは毎回その人は笑顔です。
天気がどうであろうと、どのような時間帯であろうと、状況などに左右されません。
電車を使って移動するときには、毎回音楽を聞いていたとします。
月曜から金曜まで電車を使用しており、月曜から金曜まで電車の中では音楽を聞いています。
曜日がいつであろうと、電車内がどうであろうと変わりありません。
そういった、周りの事柄に左右されない状態などを指す言葉です。
もう一つの意味は、変わることなくです。
地球がほろびなければ、世の中は変わることなく存在し続けます。
そういった変わらないことを指す言葉です。
「常に」の使い方
いつもといった意味で使用をします。
1日は24時間ありますが、その24時間ずっとという意味ではありません。
「随所」と「常に」の違い
前者はあちこちという意味です。
変わらない、どんなときもといった意味ではありません。
場所などを指しています。
後者がいつもという意味です。
変わらないことを指しています。
「随所」の例文
・『随所に見られる』
・『随所にちりばめる』
・『随所に活かす』
・『作中の随所にあらわれる』
「常に」の例文
・『常に一定の温度を保つ』
・『常に温かい服装をする』
・『常にすみっこにいる』
・『常にスマホを手にしている』
まとめ
一方は行く先々、あちこちという意味、もう一方は状況などに左右されないでという意味で、それぞれの言葉が指す事柄は異なります。