女性オタクのタイプを意味する言葉として「夢女子」と「姫女子」があります。
これらはどのような女性を指すのでしょうか。
今回は、「夢女子」と「姫女子」の違いについて解説します。
「夢女子」とは?
「夢女子」とは、「好きな作品の中に自分を投影させたキャラクターを登場させ交流させたり恋愛関係に進展させたりといった理想的な妄想を行う女性」を意味する言葉です。
「夢女子」の夢というのは二次創作界隈で使われる専門用語「夢小説」に由来します。
夢小説とは「好きなキャラクターと恋に落ちたり結婚したりなど夢のような妄想をつづった小説」のことで、二次元の世界に現実の存在である自分の代替となるキャラクターを登場させさまざまな妄想を作品化させたものを指します。
夢小説が女性オタクの主要ジャンルとして位置を確立すると同時に憧れのキャラクターと自分との関係を妄想することそのものを「夢」と呼ぶようになり、作品を指すだけでなくそのような妄想を好む女性に対して「夢女子」という呼び方が使われています。
「夢女子」とは要するに「憧れのキャラクターの恋人になりたい」「漫画の登場人物と結婚したい」というようなあり得ない妄想を好む女性のことです。
アニメや漫画が好きな人なら大ナイ省なりそんな願望を持つものですが、ただ想像するだけでなく具体的なストーリーを考えたり二次創作で同人誌を作成したりなどより詳細で具体的なドリームを抱いている人が「夢女子」です。
「夢女子」の使い方
・『ドラマ化で役を射止めて妄想通りの展開を体験できるのは夢女子の誉れだ』
・『夢女子も度が過ぎると惹かれてしまう』
・『夢女子が妄想をつづったノートに目を通す』
・『夢女子にとってヒロインは邪魔な存在である』
「姫女子」とは?
「姫女子」とは、「女性同士の恋愛を描いた作品を好む女性」を意味する言葉です。
「姫女子」の由来は女性同士の恋愛を描いた作品を掲載したことで人気を博した雑誌「コミック百合姫」に由来しています。
もともとオタク界隈では女性同士の恋愛のことを「百合」というスラングで読んでいましたがそのような作品人気に目をつけて発行された雑誌が「百合姫」です。
「百合姫に掲載されているような作品を好む女子」から「姫女子」と呼ばれるようになったとされています。
「姫女子」は女性同士の恋愛を描いた作品を好むだけで本人のセクシャリティは無関係です。
「姫女子」が同性愛者だということはなく、ヘテロ恋愛を好むストレート女性の中にも「姫女子」はたくさんいます。
心理描写やストーリー展開など作品の魅力による志向であり「姫女子」だからレズビアンだという決め付けは誤りです。
「姫女子」の使い方
・『姫女子に人気の作品が入荷された』
・『姫女子狙いの作品は逆に受けない』
・『同性愛と姫女子を混同してはいけない』
・『姫女子は総じてカップリングにこだわりが強い』
「夢女子」と「姫女子」の違い
「夢女子」と「姫女子」の違いは「妄想力」です。
「夢女子」は好きな作品の劇中に自分がいたらどうなるか、という妄想を好む女性を指します。
「姫女子」は女性同士の恋愛を描いた作品を好む女性であり妄想の要素は含みません。
二次創作的な要素を含むのが「夢女子」、好む作品の傾向を表すのが「姫女子」という違いで区別されます。
まとめ
「夢女子」と「姫女子」はどちらもオタク女性の分類をあらわす言葉です。
男性以上に女性のオタクはジャンルや分類が細分化されているので注意しましょう。