この記事では、「カンフー」と「少林寺拳法」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「カンフー」とは?
「カンフー」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「カンフー」は、「功夫」と漢字表記します。
「カンフー」は、「中国拳法」という意味があります。
もともと「功夫」は、中国武術で重要視される「練習や鍛錬、訓練の蓄積のこと。
それにかける時間や労力のこと」という意味があります。
映画スターのブルース・リーが操る格闘技の技、または映画で敵が繰り出す技などが「カンフー」と呼ばれ、中国武術の一般の総称として定着するようになりました。
ただし、実際には、ブルース・リーの映画で登場するのは中国武術だけではなく、空手やテコンドーと思われものも含まれています。
ブルース・リーに続く、ジャッキー・チェン、ジェット・リーなどのカンフー映画スターが繰り出す技も、「カンフー」と呼ばれているため、「カンフー」は、一般的に「中国拳法のようなもの」を指す言葉と言えるかもしれません。
「ジャッキー・チェンに憧れて、カンフーを習いたいと思った」とか、「カンフーの達人は、やはりブルース・リーを置いていないだろう」などという文章を作ることができます。
「少林寺拳法」とは?
「少林寺拳法」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「少林寺拳法」は「しょうりんじけんぽう」と読みます。
「少林寺拳法」は、「日本の武道家である、宗道臣が創始した拳法で、日本古来の武道と、中国各地で学んだ武術を再編したもの」という意味があります。
1947年に宗道臣(そうどうしん)が創始し、香川県多度津の、『金剛禅総本山少林寺』を本拠地として、憲法の修練を通じて、自己の確立や自他共楽の実戦を目指しています。
「少林寺拳法」という名前は、創始者である宗道臣が、少林拳発祥地とされる、中国の『嵩山少林寺(すうざんしょうりんじ)』の壁画に修練のヒントを得たこととされています。
ちなみに、「少林拳(しょうりんけん)」は、中国の伝統的な武術門派の一つで、『嵩山少林寺』発祥の拳法とされています。
「カンフー」と「少林寺拳法」の違い
「カンフー」と「少林寺拳法」の違いを、分かりやすく解説します。
「カンフー」は中国拳法のことを意味し、特に、ブルース・リーをはじめとする「カンフー映画」の中で使われる武術的なものを意味する言葉となります。
一方で、「少林寺拳法」は、宗道臣が創始した、日本の古来の武道と中国の武術を再編した拳法を意味します。
このように、「カンフー」は中国、香港を発祥とする拳法なのに対して、「少林寺拳法」は、日本を発祥とする拳法という違いがあります。
まとめ
「カンフー」と「少林寺拳法」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。