宝塚歌劇団の「路線」と「別格路線」の違いとは?分かりやすく解釈

宝塚歌劇団の「路線」と「別格路線」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「路線」「別格路線」の違いを分かりやすく説明していきます。

「路線」とは?

「路線」とは?

「路線」は、宝塚歌劇団においては、主役となり、活躍できることを約束された人材のことです。

つまり、宝塚歌劇団で下積みを経験している人物が主役になり活躍している側になれば、それは、「路線」という言葉で、主役という道に沿っていると述べています。

逆に、路線から外れると、「別格路線」という言い方になり、主役から降ろされてはいるが一応、舞台には上がっているという意味になります。

なお、舞台から完全に降ろされると、「路線」から外れ「路線」「別格路線」からも外れたとなるのです。

「別格路線」とは?

「別格路線」とは?

「別格路線」は、宝塚歌劇団にて演劇に出演しているが、主役から外れている方のことです。

ですが、重要な役割があり、主役を引き立たせることのほか、男役を引き立たせるという役割もあるので、「別格路線」はいわば女性が女性らしいことの象徴でもあります。

「路線」と「別格路線」の違い

「路線」と「別格路線」の違い

両者の違いは、主役であるか、そうではないかと考えるとよいです。

「路線」は、男役のトップスターで主役で須賀、その存在を引き出すのが「別格路線」というもので、男役になれなかった方という枠組みになります。

両者は必要な要素で演劇においては、男性役を女性が演じる、女性を女性が演じるというのが宝塚歌劇団なので両方とも必要な要素であるには違いありません。

「路線」の例文

「路線」の例文

・『新人でも路線になれるのが宝塚歌劇団である』
この例は、新人でも主役になり、男役を演じることが許されるという例です。

宝塚歌劇団は、男役を演じるのが最大の美点であるため、新人で男役を演じるのはまさに美点でかつ、「路線」という主役であるということになります。

「別格路線」の例文

「別格路線」の例文

・『別格路線というが、これは主役からはずれた人のことだ』
この例は、男役という主役から外れたという例です。

というのも宝塚歌劇団は、男性を主役に持つ作品が多く、必ず、男役が主役です。

なので、この例は、主役から外れた人のことを「別格路線」と呼びます。

まとめ

まとめ

宝塚歌劇団は、男性の役をいかに女性が演じるかがすべてなので、いわばトップスターは男性の役を演じることができる人材であるかです。

逆を言えば、女性役を女性が演じるというのは意味がないと言われており、軽視されているが故、多くの方は男性役を演じるために奮闘するのです。

ただ、劇というのは男性あって女性ありというように、恋愛であろうと何であろうと異性というものの存在が大きいので、女性の役を演じること自体にも意味はあります。

ただ、どうしても男役が主役になりますとほかの人材というのは引き立たせ役になるが故、卑屈にみられてしまいがちなのが男性至上主義のようなものになり要は、宝塚歌劇団は、女性が主人公のはずの物語でも男性を主役にするが故、男性役を演じるものしかスポットが当たらないということです。