この記事では、「カーボン紙」と「ノーカーボン紙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カーボン紙」とは?
筆圧によって複写することができる紙で、上に複写元、下に複写先、間にカーボン紙を挟んで書くことで手書き文字が複写できます。
郵便小包の宛名も控えを取る目的でカーボン紙が貼られた紙に記入して複写する仕組みになっています。
裏がカーボン紙になっているものはバックカーボンと呼ばれ、こちらは郵便小包、役所での書類の一部などで使われています。
筆圧で転写するため、筆で転写は不可能、鉛筆での転写は可能ですが、筆圧を転写するため、書き間違えを消しゴムで消して書き直すということはできず、基本的にはボールペンや万年筆の使用が推奨されています。
バックカーボン紙はカーボン部分に触れると手が汚れる可能性があり、やや取り扱いに注意が必要です。
「ノーカーボン紙」とは?
筆圧もしくは打撃によって複数枚に渡り複写を行うことの出来る複写用紙で、カーボンを使用していないことからノーカーボン紙と呼ばれています。
カーボン紙ではない紙全般という意味ではありません。
ノーカーボン紙には発色剤・顕色剤が表面に塗布されていて、上で書く紙(Tとも呼ばれる)、挟む紙(Mとも呼ばれる)、下の紙(Bとも呼ばれる)に役割が異なっています。
Tはトップ、Mはミドル、Bはボトムの略です。
ノーカーボン紙は全て白色のものもあるので取り扱いに注意が必要ですが、複数枚の転写も可能です。
ボールペンなどでの転写はもちろん、ドットインパクトプリンタによっても転写が可能です。
長期保存に向かないという欠点があるため、郵便などでは用いられていません。
プリンターで印刷できるものもあり、比較的少ない単位で伝票を作るなどの用途でも使えます。
下に転写される紙の発色は青のものもあり、区別が容易です。
「カーボン紙」と「ノーカーボン紙」の違い
「カーボン紙」と「ノーカーボン紙」の違いを、分かりやすく解説します。
カーボン紙とノーカーボン紙は筆圧による転写を目的とした用紙で伝票や契約書などで使われています。
バックカーボン紙は裏にカーボンが貼り付けられたもので小包の伝票に使われています。
ノーカーボン紙は黒くない白い紙であることが特徴ですが発色剤・顕色剤によって転写が可能になっています。
カーボン紙のほうが古くからありますが、長期保存などではカーボン紙が優れており、紙そのものの汚れにくさはノーカーボン紙が優れていると言えます。
郵便などでカーボン紙が使われており、日常的にノーカーボン紙はあまり見かけないとも言えます。
カーボン紙、ノーカーボン紙ともに紙のリサイクルには出せません。
まとめ
カーボン紙とノーカーボン紙は転写のための紙で、筆圧で転写できる点がポイントと言えます。
契約書や伝票に使われており、裏面が黒いのがカーボン紙、裏面も白いのがノーカーボン紙となっています。