この記事では、「広葉樹林」と「針葉樹林」の違いを分かりやすく説明していきます。
「広葉樹林」とは?
広葉樹が多くを占めている樹林のことです。
広葉樹とは、葉が平たく広い形をしている樹木のことです。
カエデ、サクラ、キンモクセイ、ツバキなど、さまざまな樹種があります。
秋ごろになって葉を落とすものと、落とさないものとがあります。
サクラは葉を落とすもの、キンモクセイは葉を落とさないものです。
葉が平べったく広い形をしていると、太陽の光を十分に浴びることができます。
しかし、表面積が増えるので葉からの蒸散量が多くなります。
樹木によって特徴が異なり、それぞれの樹種の特徴を生かして利用されています。
たとえば、建築材料、紙、燃料などです。
樹林によって、どのような樹木が育っているのか異なります。
カシ類が多いところもあれば、シイ類が多いところもあります。
ソメイヨシノは人間が作り出したものなので、樹林に多く生えていることは一般的にはありません。
キンモクセイはもともと日本にあった樹木ではなく、樹林ではあまりみかけません。
主に街路樹などとして植えられています。
「広葉樹林」の使い方
広葉樹が多くを占める樹林を指して使用する言葉です。
「針葉樹林」とは?
針葉樹が多くを占める樹林のことです。
針葉樹は針のように細い葉をつける樹木のことです。
マツ、スギ、ヒノキなどがあります。
秋ごろになって葉を落とすものと、落とさないものとがあります。
針葉樹は主に寒い地域に分泌をしており、寒い地域でも生きのびられるようなつくりになっています。
葉が針のように細くなっていると、葉からの蒸散量が広葉樹に比べて少なくなります。
これは、水条件が悪い土地で有利になる性質です。
樹木は根から水分を吸い上げています。
水分を運ぶ管が幹の内部を通っているのですが、この管に少しでも空気が入るとうまく水分を吸い上げられなくなってしまいます。
針葉樹は仮道管が大部分を占めており、この管と管をつなぐ穴も存在しています。
管から穴を通って別の管に水が移動をしながら、上に向かうことができるのです。
このような構造をしているため、水分に空気が入るようなことがあっても、水を吸い上げることができます。
「針葉樹林」の使い方
針葉樹が多くを占めている樹林を指して使用する言葉です。
「広葉樹林」と「針葉樹林」の違い
どのような樹木が大部分を占めているのかが違います。
前者は葉が平べったく広い樹木、後者は葉が細い樹木です。
「広葉樹林」の例文
・『広葉樹林を訪れる』
・『広葉樹林を散歩する』
・『カシ類の多い広葉樹林』
・『広葉樹林の中を探検する』
「針葉樹林」の例文
・『針葉樹林の手入れをする』
・『スギの多い針葉樹林』
・『針葉樹林を散策する』
・『針葉樹林の木を伐採する』
まとめ
木が生えている場所という点は同じですが、どのような木なのかという点に違いがあります。