持ち家には「持家(自己所有)」と「持家(家族所有)」の2種類がありますが、どのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「持家(自己所有)」と「持家(家族所有) 」の違いについて解説します。
「持家(自己所有)」とは?
「持家(自己所有)」とは、「所有している家のうち登記の名義が自分である家」を意味する言葉です。
所有している家のことを「持家」といいます。
一般的には現在自分が住んでいる自宅のことを「持家」と表現することが多いのですが自宅以外にも投資目的で保有している家や親から相続して誰も住んでいない実家など居住用の不動産全てに対して用いられます。
家のような不動産は全て所有者が明確にされています。
不動産の所有者は登記という手続きにより登録されており登記名義が不動産の少勇者にあたります。
「持家(自己所有)」とは「自分の名義で登記している居住用不動産」を指す言葉で簡単にいえば「自分が持ち主の家」です。
不動産を取得するには購入、贈与、相続などの方法がありますがどのような方法で入手するにしても所有権が移転する場合は登記名義の書き換えが必須です。
その家を自由に使っていても登記の名義が他人であれば「持家(自己所有)」にはあたりません。
「持家(自己所有)」の使い方
・『地方に行くほど自宅が持家(自己所有)である割合が高くなる』
・『持家(自己所有)だと固定資産税を支払わなくてはならない』
・『この家は持家(自己所有)に当たる』
・『統計調査によると年々持家(自己所有)は減少している』
「持家(家族所有)」とは?
「持家(家族所有)」とは、「家族名義で登記されている家」を意味する言葉です。
親や兄弟など「同じ家に暮らし一緒に生活する人」のことを「家族」といいます。
「持家(家族所有)」とは「家族のうち誰かが所有している居住用の不動産」であり簡単にいえば「家族の持ち物である家」です。
「持家(家族所有)」は「実家」に対して用いられることが多い表現です。
多くの人は大人になるまで親など家族と共に生活します。
生活の場となる家は賃貸もしくは持家であることがほとんどですが、持ち家の場合家の所有者は親や祖父母など家族の誰かです。
そのような「自分が住み暮らしているが自分の所有ではなく家族の誰かが所有している家」を指すときに「持家(家族所有)」という表現が用いられます。
「持家(家族所有)」の使い方
・『実家は持家(家族所有)だ』
・『子供の頃住んでいたのは持家(家族所有)だった』
・『持家(家族所有)は将来的に自分が相続することになっている』
・『田舎の持家(家族所有)の処分に苦労する人が増えている』
「持家(自己所有)」と「持家(家族所有)」の違い
「持家(自己所有)」と「持家(家族所有)」の違いは「登記の名義」です。
「持家(自己所有)」は自分名義、と「持家(家族所有)」は家族名義で登記されている居住用不動産を指すという違いで区別されます。
贈与や相続などで家族から自分に登記名義を変更すると「持家(自己所有)」から「持家(自己所有)」に変わります。
まとめ
「持家(自己所有)」と「持家(家族所有)」は書類上の所有者によって区別されます。
家そのものでは見分けがつかないので明確に区別したいなら登記を確認して所有者名義を調べてください。