この記事では、「覇道」と「王道」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「覇道」とは?
「覇道」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「覇道」は、「はどう」と読みます。
「覇道」は、「儒教の政治理念で、武力や権謀を持って支配、統治すること」という意味があります。
王様が、どのように国を支配するかという話になる時、武力や権謀などを使って、国を支配しているような場合は、「覇道」と呼ばれます。
「王道」の反対語となり、理想的な国の治め方ではないという、苦言も含まれている言葉になります。
強大な武力によって、広いエリアを支配する王様がいる場合は、「王様は武力や権謀を使って支配する覇道の道を選んでいる」などという文章を作ることができます。
また、あえて、武力や権謀を使い、世の中を収めようとする武将などの心情は、「覇道を進み、全国制覇を目指す」などと表現することができます。
「王道」とは?
「王道」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「王道」は「おうどう」と読みます。
「王道」は、「儒教で理想とした、有徳の君主が、仁義に基づいて国を治める政道」という意味があります。
ある国を治める王様が、徳のある立派な人で、儒教道徳の根本理念である仁義を重んじている場合は、「王道」と呼ばれます。
例えば、仁義を大切にしながら国を治めようとする場合は、「私は王道の統治を目指す」などという文章を作ることができます。
また「王道」には「物事が進むべき正当な道」という意味があります。
例えば、小さなメーカーが、大きなメーカーになる筋道として、ヒット商品を作るという正当な道があるかもしれません。
この場合は、「ヒット商品を作り、企業として成長するのは王道だ」などという文章にできます。
他にも、いかにも正当だと思えるミステリー作品を読んだ場合は、「ミステリーの王道を歩んでいる作品だ」などという文章にできます。
「覇道」と「王道」の違い
「覇道」と「王道」の違いを、分かりやすく解説します。
「覇道」は、「儒教の政治理念で、武力や権謀を持って支配、統治すること」という意味があります。
一方で、「王道」は、「儒教で理想とした、有徳の君主が、仁義に基づいて国を治める政道」という意味があります。
このように、「覇道」と「王道」は、反対の意味を持つ反対語になります。
武力や権謀により、国を治めることを、「覇道」と呼び、仁義に基づいて国を治めることを「覇道」と呼ぶという違いがあります。
また、「王道」には、「物事の進むべき正当な道」という意味があり、「覇道」は、「正当とは言えない道」を表現するという違いもあります。
まとめ
「覇道」と「王道」の違いについて見てきました。
2つの言葉には反対の意味がありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。