「惚ける」と「呆ける」の違いとは?分かりやすく解釈

「惚ける」と「呆ける」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「惚ける」「呆ける」の違いを分かりやすく説明していきます。

「惚ける」とは?

「惚ける」とは?

「ほうける」と読んだ場合には、思慮分別を持って知る力が鈍くなる、ぼんやりするという意味です。

朝起きたときに、まだ眠くて仕方がないということがあるでしょう。

朝食を食べていても、頭がしゃきっとしません。

そのようなときには、顔がぼーっとしたような印象になっています。

目はとろんとしていて、口元がゆるんでいたりします。

そのときの顔の状態が、この言葉が指すものです。

このとき、声もぼんやりした状態であることが珍しくありません。

日中のハキハキした声とは異なり、どことなく間が抜けているように感じられます。

このぼんやりした声も指す言葉です。

年齢を重ねると頭の働きが鋭くなくなってきたと感じることがあります。

物の名前を思いだすことができず、あれ、それなどの指示語が増えてきます。

頭の上にメガネをのせているのに、メガネがない、ないなど言うこともあります。

これは、知覚が鈍くなっているといえるでしょう。

「惚ける」の使い方

物事を知る働きが鈍くなることや、ぼんやりすることを指して使用します。

「ほうける」という読み方は音訓表にはのっていません。

「呆ける」とは?

「呆ける」とは?

「ほうける」と読んだ場合、思慮分別を持って知る力が鈍くなる、ぼんやりするという意味です。

いつも仕事をバリバリとこなしていた人がいたとします。

仕事をしているときは、いつもハキハキとしゃべり、テキパキと動いていました。

この人が体調を崩して入院することになりました。

入院中は安静にしていなければならず、ベッドの上で長時間過ごしていました。

特にやることがなかったので、ぼーっとしていることが多かったです。

退院をして仕事に復帰をしたのですが、これまでぼーっと過ごしていたので、以前のような調子がでません。

何だか集中することができず、気の抜けたような状態です。

何をするにも間が抜けたようになってしまいます。

こういった、ぼんやりすることを意味する言葉です。

「呆ける」の使い方

物事を知る働きが鈍くなることや、ぼんやりすることを指して使用します。

「呆」「おろか」「あきれる」と読むのですが、「ほうける」と読ませることもあります。

「惚ける」と「呆ける」の違い

「惚ける」と「呆ける」の違い

「ほうける」と読んだときには、2つの言葉の意味は同じです。

どちらの言葉も常用漢字ではなく、音訓表にのっていない読み方です。

しかし、どちらの漢字も使われています。

「惚ける」の例文

「惚ける」の例文

・『起きたばかりで顔が惚ける』
・『声が惚ける』
・『惚けるところがかわいい犬』
・『病気で惚ける』

「呆ける」の例文

「呆ける」の例文

・『最近の母は呆けることが多い』
・『呆けた顔をしている』
・『いつも呆ける』
・『何もせずに呆ける』

まとめ

まとめ

2つの言葉の意味は同じです。

どちらも常用漢字ではなく、音訓表にのっていない読み方ですが、どちらも使用されています。