「試供品」と「供試品」の違いとは?分かりやすく解釈

「試供品」と「供試品」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「試供品」「供試品」の違いを分かりやすく説明していきます。

「試供品」とは?

「試供品」とは?

試しに使ってもらうために、代金をもらうことなく提供される品のことです。

そのものがどうであるかを知ってもらうために配られています。

これは試しに使うものなので、その物の量は少ないです。

化粧品の場合だと1回分程度です。

1回だけ使っても肌の状態は大きく変わりませんが、自分の肌にあっているか、かぶれなどは起こらないか、使用感はどうかなどがわかります。

そういったことを知ってもらうために、商品を売る側などが無料で提供をしています。

もらえる場所はさまざまです。

食べものの場合だと、商品を購入したときにおまけのようにくっついていることがあります。

ドレッシングのボトルに、別の商品の小袋が吊り下げられているといったものです。

店で配っていることもあります。

化粧品の場合だと、化粧品カウンターでもらえることがあります。

お願いをすればくれることがあるし、商品を購入したときにつけてくれることもあります。

「試供品」の使い方

どのような感じかを知ってもらうために、代金をもらうことなく提供される品を指して使用する言葉です。

街を歩いていると無料でティッシュをくれますが、これはティッシュを試しに使ってもらいたいために配っているのではないので、これには使用しません。

「供試品」とは?

「供試品」とは?

そのものの性質や能力などを調べるために、実験や研究などに提供される品のことです。

薬のことで説明をします。

この薬の性能を知りたいです。

そこで、検査機関に調べるための薬を提供しました。

これは調べることを目的に渡しているもので、これをある人に使って試してもらいたいというものではありません。

実験などをして薬の性能を調べてもらいます。

このときに渡しているものが、この言葉が意味するものです。

お客さんの購入につなげるために提供するものではありません。

「供試品」の使い方

そのものの性質や能力などを調べるために、実験や研究などに差し出されるものを指して使用する言葉です。

調べるために使うものを指しています。

「試供品」と「供試品」の違い

「試供品」と「供試品」の違い

前者は、そのものがどうであるかを知ってもらうために提供されるものです。

そのものの性質を実験などで調べるためのものではありません。

後者は、そのものの性質などを調べるために提供されるものです。

その機能などをお客さんに知ってもらうためのものではありません。

「試供品」の例文

「試供品」の例文

・『試供品を大量にもらう』
・『試供品を使ってみる』
・『試供品ばかりもっている』
・『化粧品の試供品』

「供試品」の例文

「供試品」の例文

・『供試品を受け取った』
・『供試品を廃棄する』
・『供試品を保管する』
・『供試品を用意する』

まとめ

まとめ

一方はそれを知ってもらうために提供されるもので、もう一方は調べるために提供されるもので、それぞれのものは異なります。