この記事では、「にわかに」と「突然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「にわかに」とは?
「にわかに」は、急を有することでなぜそうなるかについては、急にそうなるのです。
たとえば「にわか雨」という言葉がありますが、あれは、別に雨が降りそうだということが分かっておらず、急に降ってくるが故、「にわか雨」になり、「突然」という言葉と若干かぶっています。
ただ、「突然」は、砕けた言い方で、にわかというのは、砕けた印象ではなく、硬い印象になります。
ちなみに、「にわか」という言葉は、もともと江戸時代に使用されていた言葉で、即興の演劇のことをにわかと呼んでいて、「突然」演劇を繰り出すものをにわか芸人とかにわか狂言師と呼んでいました。
「突然」とは?
「突然」は意図しない、不意打ちであること予想出来てはいけません。
予想した場合、それは起こりえるだろうと考えてしまう上、不意打ちを阻止可能ですので必然という言い方になり、必然については、わかりきっているが故そうなることを意味します。
なので、不意打ちは予想できないが故に不意打ちと呼び、「突然意図しない形で相手に襲い掛かる」のが不意打ちでこれは、「突然」引き起こす行為で相手に知られてはいけません。
そのうえで、「突然」は、その場で即座に実行することを意味します。
「にわかに」と「突然」の違い
両者の違いですが、にわかには、江戸時代から生み出された言葉で不意打ちをするというより、即興でどうするという意味合いがもともと強いという違いがあり、「突然」は意図しないが故、その場で不意打ちに近い形で何かを仕出かすことであるという違いです。
「にわかに」の例文
・『部長の奥さんが浮気とはにわかに信じられない出来事である』
この例は、即座にどうするという意味で、部長の奥さんが浮気をしたという事実を即座に信じられないというものです。
「にわかに」は、即座にどうするという意味合いが強いので、突然にした場合、急に奥さん側がその場で浮気をし始めたとなり意味が異なります。
「突然」の例文
・『部長の奥さんが浮気とは、突然の行動過ぎて信じられない』
この例は、部長の奥さんの浮気現場を不意打ちという形で見たことを「突然」と呼んでいます。
なのでこの例は、「突然」を不意打ちであり、あまりに唐突な行動を目撃したが故信じられない状態にあるという例です。
まとめ
「にわかに」のにわかは、江戸時代に流行した言葉で即興で演じる役者という意味なのでこれは、「突然」という言葉と被る部分があり、あえて違いを見出すとすれば、不意打ちで何かが起きることは、「にわかに」とは言わない点で、不意打ちの場合、「突然」という言葉を使用する点です。
例を挙げれば、「にわかにファンになる」というのは即興でファンになるというもので不意打ちというより、そう言っておけば周囲が納得するかもしれないという形でファンだとファンではないものが公言することを意味します。
ですが、「突然ファンになる」の場合は、アイドルグループやその他周辺も予想できない形で、アイドルを支援する人物に豹変したとなるのでこれは、不意打ちに近いです。