法事のひとつとなる「一周忌」と「三回忌」は、いつ、どのような形で行うものなのか。
この記事では、「一周忌」と「三回忌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一周忌」とは?
「一周忌」は、故人が亡くなった後、一年後に行う法要を指します。
亡くなって一年経った後に行われる法要で、それまでの間には四十九日や百か日が行われます。
本来ならば、命日のその日に行うことができれば良いのですが、平日の場合、仕事の都合などで、命日に行うことが難しくなってしまいます。
そのため、多くの家庭では、命日より少し前の土日や親戚などが集まりやすい日に「一周忌」を行います。
「三回忌」とは?
「三回忌」は、故人が亡くなった後、二年後に行う法要を指します。
「三回忌」というにも関わらず、なぜ、二年後に行うのかと不思議に思われるかもしれませんが、あくまでも、「三回忌」は、三回目の命日に行うものとなります。
亡くなった日が一回目の命日となるため、三年後が三回目の命日。
つまり、「三回忌」を行う年となります。
法要には「二周忌」や「二回忌」といったものはなく、「一周忌」の翌年が「三回忌」となります。
「三回忌」の場合も、命日に行うことができれば良いのですが、それが難しい場合は、命日よりも少し前の休日などに行います。
「一周忌」と「三回忌」の違い
「一周忌」は、亡くなった年の翌年に行う法要となり、亡くなって二年目に行うものが「三回忌」となります。
といった年数の違いが明確にあります。
招待する人は、「一周忌」の場合、親族以外にも故人の友人や知人などを招待することも少なくありません。
まだ亡くなって一年しか経っていないということもあり、大勢の人を招待する傾向があります。
一方、「三回忌」の場合、主に親族のみが参列するものとなります。
このように、参列者に違いがあります。
参列者の服装は、「一周忌」は準喪服。
「三回忌」は略喪服を着用します。
略喪服は平服に近い服装を指し、法要にふさわしい服装を指します。
香典は、基本的に「一周忌」も「三回忌」も変わりません。
同じ金額を包むことが多くなりますが、それ以降は、香典の金額が下がることも多く、迷った場合は、他の参加者に相談することをおすすめします。
また、「一周忌」も「三回忌」も、当日の流れは、ほぼ同じで、僧侶の読経、焼香、法話などが行われた後、お墓参りをしてから会食へと進む流れとなります。
「一周忌」と「三回忌」の違いにおいて、間違ってはいけない点は、「三回忌」と「三」という数字が付くものの、実際は亡くなった後、二年後に「三回忌」を行ということ。
このことには注意が必要です。
それ以外、どちらも、基本的に行う法要の流れは同じです。
まとめ
「一周忌」と「三回忌」の大きな違いは年数です。
そのほか特に大きな違いはありません。
招待する人や服装、香典などは、それぞれ異なるため、分からないことがあれば親族などに確認する必要があります。
また、葬儀社などでも相談に応じてもらうことが可能です。