「趣味趣向」と「趣味嗜好」の違いとは?分かりやすく解釈

「趣味趣向」と「趣味嗜好」の違い二語の違い

この記事では、「趣味趣向」【しゅみしゅこう】と「趣味嗜好」【しゅみしこう】の違い、使い方、例文を分かりやすく説明していきます。

「趣味趣向」とは?

自分が好きでやっている「趣味」【しゅみ】と、方向性を意味する「趣向」【しゅこう】を組み合わせた熟語が「趣味趣向」です。

音楽を聴いたり、三味線を弾く、腕時計を集めるなど自分がやってみたことが「楽しい」「面白い」と思う趣味を楽しんだとき、より面白みを強く感じられるよう人と情報交換したり、コンサートに行って本物の音を聴くなどして工夫し、より楽しくなるよう行動します。

よりいい方向へ向かうよう心がけて、満足できるようこころもちを持つのもこの「趣味趣向」の意味であり、味わい深くしていこうと考えて実行するわけです。

「趣味嗜好」とは?

自分が楽しむ趣味が何よりも好きと思うことを「趣味嗜好」【しゅみしこう】と言い、時間やお金をかけて親しむことを意味します。

個人が楽しいと感じることを選んで挑戦し、習慣的にやることでより好きになる気持ちを持つことを指す言葉でもあります。

元々は「趣味」「嗜好」を掛け合わせて生まれた四字熟語です。

「嗜む」という意味もある嗜好は、味や焼き方がどのように好きかを強く表せます。

芸を嗜むときは、その道に精通するほどの知識や心得があり、心からしっかり満足するため楽しみます。

「趣味趣向」と「趣味嗜好」の違い

「趣味趣向」「趣味嗜好」の違いを、分かりやすく解説します。

自分が楽しむ趣向を、今の状態よりもさらに凝らすのが「趣味趣向」であり、面白みをしっかり感じられるようにするため考えたり、行動することを表します。

一方の「趣味嗜好」は、自分にとって特別なものであり、強いこだわりを感じるものを指す言葉です。

他にも味や香りより自分だけが好むものを表すときに使われています。

「趣味趣向」は読書や視聴、踊りなど人が楽しむためにする行為に対して使うことが一般的ですが、「趣味嗜好」は食べる、鼻で嗅ぐ、芸を嗜むなど主に顔の部位で楽しみ、好きと感じるものに対して使うという違いがあります。

「趣味趣向」の例文

・『趣味趣向が合うところが長年友達でいられる理由だろう』
長年友達でいられるのも趣味傾向が合うところであると思う人は多く、これからもその関係を大事にしたいと思う人もいます。

・『一生その人と幸せな生活を送るためにも、趣味趣向が合う人と結婚したい』
顔よりも「趣味趣向」が合う人との方が飽きずに暮らせると思う人は多いのです。

「趣味嗜好」の例文

・『私は濃いブラックコーヒーが好きだが、好意を持った男性の趣味嗜好が合って嬉しく感じる』
好きな人と「趣味嗜好」が偶然にも合うところが運命の人だと感じる人もいて、結婚を強く意識するわけです。

・『人に自慢できる趣味嗜好を持つ人は、強いこだわりとポリシーを持っているところが素敵だ』
人それぞれに違う「趣味嗜好」に強いポリシーを持っていて、胸を張って自慢できます。

まとめ

どちらも自分の趣味に関連する言葉ですが、少し意味に違いがありますので、使うときはどちらを使えばより自分の傾向や好きな気持ちを表せて、人に伝えられるかを考えてから使ってみるといいでしょう。