この記事では、「豊潤な」と「豊富な」の違いを分かりやすく説明していきます。
「豊潤な」とは?
不足することなくあり、潤いのあること、またそのさまです。
ここでいう潤いとは、みずみずしさがあるさまのことだけでなく、不足することがない、恵みといった意味も含まれます。
肌の状態で説明をします。
肌の状態といっても、水分が少なくてカサカサしている状態、水分がたっぷりとある状態、皮脂でべたついている状態などさまざまです。
カサカサしている状態からは、満ちているような様子は感じられません。
また、潤いが足りていません。
水分がたっぷりある肌は、ふっくらとしていて満ち足りているように感じられます。
皮脂でべたついている肌は、カサカサはしておらず潤いは足りているように見えますが、十分に足りているようには感じられません。
何かが不足しているので、皮脂が過剰に出てしまうのでしょう。
肌のことでいうと「豊潤な」が指すのは、水分で満ちているふっくらとした状態です。
「豊潤な」の使い方
不足をすることがなく、潤いのあることやそのさまを指して使用をします。
物質にも非物質にも使用できます。
「豊富な」とは?
十分であること、またそのさまという意味です。
何が十分なのかというと、物質のことも、知識など非物質のことも指しています。
水のことで説明をします。
日本の水には、カルシウムやマグネシウムなどはあまり含まれていません。
これは土壌に含まれる成分や、山の斜面の傾斜角度などの影響によるものです。
海外には、日本よりもミネラルを多く含む水を採取できる場所があります。
カルシウムやマグネシむなどを多く含んでいるのです。
これは「ミネラルが豊富な水」といいます。
レバーは鉄を多く含む食品で、豚レバー100gに含まれる鉄の量は13mgです。
それに対してキャベツの場合だと100gあたりに0. 3gしか鉄が含まれていません。
これに比べるとレバーは鉄を十分に含んでいる食品といえます。
これは「鉄の豊富な食品」といいます。
鉄分を不足することなく摂るために役立ちます。
「豊富な」の使い方
十分であるという意味で使用をします。
物質にも非物質にも使用できます。
「豊潤な」と「豊富な」の違い
不足することがなくという意味を持っている点は同じです。
前者の場合は、潤いがあることという意味も含まれていますが、後者にはこの意味はありません。
どちらかの言葉で置き換えることができない場合もあります。
「豊潤な」の例文
・『豊潤な音』
・『豊潤な土地』
・『豊潤な原色』
・『豊潤な想像力』
「豊富な」の例文
・『豊富な資源』
・『豊富な経験』
・『食物繊維が豊富なごぼう』
・『メニューが豊富なカフェ』
まとめ
どちらの言葉にも十分にあること、またそのさまという意味があり、その点は同じです。
一方には潤いがあるという意味も含まれており、もう一方にはこの意味はない点が2つの言葉の異なる点です。