「アガペー」と「エロス」の違いとは?分かりやすく解釈

「アガペー」と「エロス」の違い二語の違い

この記事では、「アガペー」「エロス」の違いを分かりやすく説明していきます。

愛にまつわる語を、学んでいきましょう。

「アガペー」とは?

アガペーとは、ピュアな愛のこと。

利益を追い求めない、ありのままの愛をあらわします。

見返りをもとめない情愛、相手の幸せを心から願う気持ちが「アガペー」になります。

もともと「アガペー」はキリスト教から生まれた用語です。

天にいる神様が人々に降り注いでくれる無償の愛を、アガペーと表現していました。

そのため自己を犠牲にしてでも、相手を愛する気持ち。

またはお互いに、そうした情愛で結びあっているカップルや夫婦の愛情をアガペーといいます。

それぞれの心に余裕があって、相手の立場まで思いを寄せてあげられること。

人間界における、究極の愛をあらわすのがアガペーです。

「エロス」とは?

エロスとは、自分勝手な愛のこと。

エゴが強くて、一方的に与える愛をあらわします。

自分の都合を最優先してしまい、相手がどう思っているのか、じっくり考えないのがエロスです。

エロスはもともとローマ神話に登場する、ギリシャの神様の名前です。

性欲や愛をつかさどる神様であったことから、現代では「自由奔放な性のシンボル」になっています。

こうした愛は自分の欲求を、一時的に満たすために湧いてきます。

そのため相手の都合はお構いなしに、自分の願望や希望ばかりを押し付けてしまうこともあります。

燃え上がる炎のように、熱しやすく冷めやすい愛。

肉体ばかり追い求める愛が「エロス」です。

「アガペー」と「エロス」の違い

どちらも愛にまつわる用語です。

「アガペー」「エロス」の違いを、分かりやすく解説します。

・思いやりの「アガペー」自分勝手な「エロス」
「アガペー」「エロス」は愛の形のひとつです。

ひと口に愛といっても、カップルや夫婦、親子の愛には、色々なスタイルがあります。

このうち「アガペー」「エロス」は似て非なるものです。

まずアガペーは、神様が人々に与える「無償の愛」をあらわします。

月の光のように、いつでも平等に降り注いでいるものです。

相手がどんな状況になってもその立場を受け入れて、支えようとするのが「アガペー」になります。

一方で「エロス」は性欲にもとづいた、自己愛をあらわします。

自分の欲望を満たすことが最優先になっている、とても浅はかな関係を指します。

心と心の結びつきよりも、肉体と肉体の結びつきを優先するような、その場しのぎの愛情をふくんでいます。

まとめると慈悲深く、思いやりに満ちた愛がアガペー。

性欲から生まれる、独りよがりな愛情がエロスです。

まとめ

「アガペー」「エロス」の違いを分かりやすくお伝えしました。

どちらもこの世にある、愛の形をあらわしたものです。

「アガペー」は神様が与えてくれる、無償で温かい愛情です。

そして「エロス」は一夜のアバンチュールのような、ふしだらな愛をあらわします。

愛のスタイルを覚えておきましょう。