「強縮」と「収縮」の違いとは?分かりやすく解釈

「強縮」と「収縮」の違い二語の違い

筋トレしているとトレーナーから筋肉の「強縮」「収縮」について説明されたけれどピンとこない方もいらっしゃると思います。

この記事では、「強縮」「収縮」の違いを分かりやすく説明していきます。

「強縮」とは?

筋肉に繰り返して刺激が与えられる事で単発の「収縮」が連続で起きる事を「強縮」と言います。

「強縮」には種類があり刺激の間に全く筋弛緩が発生しない場合は「完全強縮」不完全なれど筋弛緩が発生する場合を「不完全強縮」と呼びます。

「収縮」とは?

医学的に使われる言葉で細胞、組織、臓器の一部が縮まる事を指します。

しかし実際に使われる場合は筋肉や血管の「収縮」を指す事が多いでしょう。

さらには「強縮」と対にして使われる時には筋肉に関する話題であると思って構いません。

端的に言えば筋肉が刺激を受けた際に全体が縮む様を指します。

「強縮」と「収縮」の違い

この二つの言葉は筋肉を指して使われます。

「収縮」の対義語にあたるのは「弛緩」であり、筋肉の伸び縮みを指す言葉です。

「強縮」は繰り返される刺激により「単収縮」が連続して発生する現象を指すと言っていいでしょう。

つまり「収縮」の種類を指し示した言葉です。

「強縮」の特徴

・『収縮の加重とは』 筋肉に連続して刺激が与えられた場合に前の「単収縮」が終了しないうちに次の刺激を加えると単収縮が重なり、張力が強くなる事を「収縮の加重」と言います。

・『一世風靡した「強縮」を利用した機械』
コロナ下の日本で筋肉の「強縮」を利用した機械がヒットしたのは記憶に新しいところでしょう。

過去にも世界的に有名なサッカー選手がコマーシャルをした事で話題になりました。

腹部に貼るだけで筋肥大効果の高い速筋繊維に電気刺激を与え「強縮」を人為的に作り出したものです。

「収縮」の特徴

・『「複収縮」という言葉は存在しない』
筋肉に刺激を与えた時に収縮は起き、いわゆる「単収縮」だと言っていいでしょう。

連続した場合は「複収縮」ではなく「強縮」と表現します。

「収縮」は与える刺激の強さが同じならば、速さで回数は増加します。

・『筋肉以外では血管の収縮として呼称される』
「収縮」は筋肉の動きを指し示した言葉としてポピュラーです。

それ以外には血管の動きを指す場合に使われると言っていいでしょう。

いわゆる顔色が悪い場合は顔の毛細血管の「収縮」が起きていると説明できます。

また血行の悪さによる身体の痛みは血管の「収縮」によるものだと言えます。

まとめ

筋肉の「強縮」「収縮」の違いは低周波治療器を使用すると具現化でき、実際に高校の生物学などで実験が行われています。

簡単にいえば同じ強さを与えた時、刺激の速度が速くなるほどに筋肉の「収縮」は変化していき「単収縮」「不完全強縮」「完全強縮」へと変化。

「強縮」は連続する「単収縮」を総じて指しており、筋肉の状態の違いを表す言葉だと言っていいでしょう。