この記事では、「どんな」と「どのような」の違いを分かりやすく説明していきます。
「どんな」とは?
「どんな」には2つの意味があります。
ひとつは、はっきりしないものの状態や性質などを、こうであるだろうと思うことです。
ドーナッツの味のことで説明をします。
ある店で新作のドーナッツが販売されました。
このドーナッツは、もちもちの生地を使用しており、周りに有名チョコレート店のチョコレートがかけられています。
この店のドーナッツは食べたことがあるし、有名店のチョコレートも食べたことはあります。
しかし、それぞれ別々に食べているので、一緒にしたときの味は想像できません。
こんな味だろうなと想像することを「どんな味だろう」などといいます。
もう一つの意味は、物事の状態や性質などの影響を受けないさまです。
本の買取のことで説明をします。
本といっても、雑誌、専門書、小説、参考書、漫画などさまざまあります。
ある買取店では、雑誌も、専門書も、小説も、参考書も、漫画も買取っています。
また、本に落書きがしてあったり、出版年月が古いものだったりなど、状態などに関係なく買取をしています。
買取という行為が、状態や性質に影響を受けていないのです。
「どんな」の使い方
わからない事柄に使用をしたり、状態などに影響を受けないという意味で使用したりします。
物にも人にも使用できる言葉です。
「どのような」とは?
はっきりとしていないもの、明らかでないものの、性質や状態などがこうであろうと思うことです。
はじめていく飲食店のことで説明をします。
この店はホームページを持っており、そこにメニューが紹介されています。
SNSもやっており、今日の料理を画像付きで紹介されています。
しかし、何のメニューがあるのか確認せずに店に行ったので、店が提供している料理をはっきり知っていません。
このような状態のとき「どのような料理があるのだろう」など考えます。
この場合だと、はっきりしていない事柄が料理の種類で、それを想像しています。
「どのような」の使い方
はっきりしていないものの性質や状態などを、こうであろうと思うことという意味で使用をします。
物にも人にも使う言葉です。
「どんな」と「どのような」の違い
2つの言葉の意味は同じで、はっきりとしていない状態などを想像することをいいます。
違いは使い方で、「どんな」の方は日常的に使われ、「どのような」はやや改まった場で使われます。
「どんな」の例文
・『どんな匂いがするのかわからない』
・『どんな場所なのか想像をする』
・『どんな事件が待っているのだろうか』
・『どんなものでも買取をしている』
「どのような」の例文
・『どのようなものが必要なのだろうか』
・『どのような物を喜ぶだろうか』
・『どのような効果があるかわからない』
・『どのように操作するのかわからない』
まとめ
2つの言葉の意味は同じですが、使われる場面に違いがあります。