「食い違い」と「行き違い」の違いとは?分かりやすく解釈

「食い違い」と「行き違い」の違い二語の違い

同じ「違う」という言葉を用いる言葉でも少し異なった意味を持つ「食い違い」「行き違い」

この記事では、「食い違い」「行き違い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「食い違い」とは?

「食い違い」は、様々なことが互い違いになることを意味します。

互い違いとは、双方から入れ替わること、二つのものが一つおきに置かれることを意味します。

つまり、「食い違い」とは、人との意見や記憶、動き、などが一致しない、うまくかみ合わない、異なったものになってしまう、といった状態を意味します。

言い換えれば、「不一致」「アンマッチ」「合わない」などとなります。

「食い違い」の使い方

「食い違い」は、「食い違いがある、ない」「食い違いが生じる」などといった使い方のほか、「食い違いが大きい」といった使い方も行われます。

「行き違い」とは?

「行き違い」は、人と人が出会うことができなかったことを意味します。

互いが、何かの理由ですれ違ってしまい出会うことができなかった場合、「行き違い」という言葉が用いられます。

また、「行き違い」の場合、人と人との行動、動き、だけではなく、意思や考えが違ってしまうことも意味します。

言い換えれば、「すれ違い」「会えずじまい」

「反対」「意見の相違」「ミスマッチ」などとなります。

「行き違い」の使い方

「行き違い」は、「行き違いになる」「行き違いがあった」「行き違いになった」「行き違いが起きた」などといった使い方となります。

「食い違い」と「行き違い」の違い

「食い違い」は、お互いの意見や記憶、動作などが異なることを意味し、「行き違い」は、お互いの意見や記憶、動作などが合致しないことを意味します。

また、「行き違い」の場合、お互いがすれ違いの状態になってしまうことも意味します。

「食い違い」とは異なり「行き違い」には、意見や記憶といったものだけではなく、実際の行動のすれ違いの際にも用いられるといった違いがあります。

「食い違い」の例文

・『加害者と被害者の意見が食い違い困っています』
・『夫とは意見の食い違いが多く、結果、離婚に至りました』
・『双方の話を聞いた結果、微妙な食い違いがあることが判明しました』
・『少しでもお互いの食い違いを小さくすることができるよう、何度も話し合いの場を設けました』

「行き違い」の例文

・『メールの行き違いが生じてしまい、先方に電話で連絡することにしました』
・『部下と考えの行き違いが生じ、取引先に迷惑をかけてしまう』
・『最後まで、妻と考え方の行き違いを埋めることはできませんでした』
・『意見の行き違いばかりでストレスが溜まる』

まとめ

「食い違い」は、お互いの意見や考えが異なることを意味し、「行き違い」は、お互いの意見や考えが違うという意味に加え、実際にお互いに出会うことができない様子も意味するといった違いがあります。

この点が大きな違いです。