この記事では、「食餌」と「食事」の違いを分かりやすく説明していきます。
「食餌」とは?
食べるもののことです。
「餌」という漢字には、えさ、動物に与える食べものという意味があり、「食餌」という漢字で書く場合は特に動物が食べるものを指します。
人間も含めて動物は、生命を維持するために食べものを口にする必要があります。
食べものから、体を維持するために必要な栄養素やエネルギーを摂取しています。
そういった、栄養素やエネルギーを摂取するために口にするものを、この言葉は指しています。
動物の種類によって食べるものが異なります。
犬、猫、ウサギなど愛玩動物として飼育するものは、その動物専用のフードを与えることが一般的です。
それぞれの動物が必要とする栄養素が配合されています。
ウサギの場合だと専用のフードの他にも、牧草やニンジン、小松菜といった野菜も与えます。
「食餌」の使い方
食べるものを指して使用する言葉です。
特に動物が食べるものに対して使います。
「食事」とは?
栄養摂取を目的として、毎日食べることという意味です。
毎日毎日白米を食べていますといったことではなく、定期的に口にするという意味です。
また、その食べるものも指します。
日本人の場合だと1日3回何かを口にする人が少なくありません。
だいたい、毎日同じような時間に口にしていることでしょう。
その口にする行為や、そのときに口にしているものを、この言葉は意味しています。
噛んで食べるものを指しており、飲むもののことではありません。
人間が口にしているものには、さまざまあります。
たとえば、ご飯、パン、パスタ、野菜、果物、魚、肉、卵、乳、大豆、海藻などです。
自然の素材に人工的なものを加えた、インスタント食品やレトルト食品なども口にしています。
「食事」の使い方
栄養素を摂取することを目的に口にすることや、その口にするものを指して使用します。
噛んで食べるものに使い、飲み物には使用しません。
また、畑から収穫したものを泥付きの状態ですぐに口にすることには、あまり使用せず、調理して食べれるようにしたものを口にすることや、その口にするものをいいます。
栄養摂取が目的ではないガムを噛むなどにも使用しません。
「食餌」と「食事」の違い
栄養素やエネルギーを摂取するために口にするものという点は同じです。
「餌」の漢字を使用した場合は、特に動物が口にするものを指します。
「食事」は人間が食べるものも含みます。
「食餌」の例文
・『猫に食餌を与える』
・『最近、食餌を食べてくれない』
・『食餌を与える時間になった』
・『食餌をたくさん食べる』
「食事」の例文
・『食事に必要なものをそろえる』
・『今日の食事を考える』
まとめ
栄養素やエネルギーを摂取するために口にするものという点は同じですが、動物が口にするものなのか、人間が口にするものなのかという点に違いがあります。