料理をする際に使用する油には色々な種類があり、その中でもよく使われる「大豆油」と「サラダ油」です。
どのような違いがあるのか解説します。
「大豆油」とは?
大豆油は、大豆という名前が付いている通り大豆を原料としている油です。
大豆の種子から採取され、代表的な植物油の一つになります。
スーパーマーケット等ではあまり見かけないので知名度は高くありませんが、実はマヨネーズやマーガリン、ドレッシング等の材料として使われています。
そのため知らずしらずのうちに口にしていることも多いです。
クセのない味なので食べやすく、ビタミンEやビタミンK、リノール酸、αリノレン酸、オレイン酸等の栄養素が含まれています。
ビタミンEは老化の原因となる参加を防ぐ成分ですし、ビタミンKは骨へのカルシウムの吸収をサポートして骨を強くする効果があります。
また、αリノレン酸には、悪玉コレステロールを減らす効果が期待できます。
大豆油のデメリットとしては、不飽和脂肪酸が多く含まれるため酸化しやすいことが挙げられます。
「サラダ油」とは?
スーパーマーケット等で見かけることが多いサラダ油は、日本生まれの植物油です。
低温でも固まらないように加工されていて、生でサラダにかけられる油ということでサラダ油と命名されました。
サラダ油が登場するまでは、日本では油は天ぷらのような揚げ物や炒め物など加熱調理をする際に使われるものでした。
サラダ油は、野菜サラダ等のドレッシングに使える油として売り出されたのです。
サラダ油に使われる原料は様々で、菜種・綿実・大豆・ごま・サフラワー(べに花)・ひまわり・とうもろこし・米・ぶどう等があります。
サラダ油はJIS規格によって基準が定められているので、それに合致していればサラダ油と表示することができます。
サラダ油の場合には使用している原料は商品によって異なるので、風味や栄養価などにも違いがあります。
1種類の原料で作られているサラダ油もありますし、複数の原料から作られているサラダ油もあります。
菜種を原料にしているキャノーラ油などは、JIS規格を満たせばサラダ油と表示しても問題ありません。
オリーブオイルなどは、原料のオリーブが該当しないのでサラダ油にはなりません。
製法などもサラダ油とは大きく異なります。
「大豆油」と「サラダ油」の違い
サラダ油には、大豆油も含まれています。
サラダ油の中でも大豆のみを原料としている場合には、大豆油ということもできます。
大豆油が原料によって分類されているのに対して、サラダ油は用途によって分類されているのが大きな違いです。
まとめ
大豆油は大豆を原料としている油のことをいいます、サラダ油は生のサラダにかけられる植物油で、JIS規格によって基準が定められています。
サラダ油に使われる原料の一つに大豆があるので、大豆油はサラダ油の一種になります。
両者の違いは原料によって分類されているか、用途によって分類されているかです。