「塗工紙」と「非塗工紙」の違いとは?分かりやすく解釈

「塗工紙」と「非塗工紙」の違い二語の違い

みなさんは「塗工紙」「非塗工紙」という紙がどのようなものなのかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「塗工紙」「非塗工紙」の違いを分かりやすく説明していきます。

「塗工紙」とは?

「塗工紙」「とこうし」という呼び方になります。

この「塗工紙」は、「紙の表面上に塗料を塗って、美しさや滑らかさを高めている紙のこと」を指しています。

用途しては、印刷に使われており、印刷向けの塗工紙というジャンルに属しているのです。

「非塗工紙」とは?

「非塗工紙」「ひとこうし」という呼び方になります。

「非塗工紙」「木材のパルプを原料しており、様々な種類の添加剤を混ぜて印刷に適した品質を保っている紙」を意味しています。

「非塗工紙」には3つの種類があり、化学処理による不純物除去で化学パルプのみを使用している「上質紙」に加えて、化学パルプの配合の比率によって「中質紙」「下級紙」に分けられるのです。

「塗工紙」と「非塗工紙」の違い

では、ここで「塗工紙」「非塗工紙」の違いを見て行くことにいたしましょう。

どのような相違点が見られるのでしょうか?前述のように「塗工紙」「紙の表面上に塗料を塗って、美しさや滑らかさを高めている紙」であり、印刷向けの紙となります。

一方の「非塗工紙」「木材のパルプを原料しており、様々な種類の添加剤を混ぜて印刷に適した品質を保っている紙」を指していますが、「上質紙」「中質紙」「下級紙」の3対応があります。

「塗工紙」「非塗工紙」と企画すると、光沢が良くインクののりもいいために、着色効果が高く高級な印刷物に適しています。

「塗工紙」の例文

では、「塗工紙」の例文を見て行くことにいたしましょう。

どのような文章が考えられるでしょうか?
・『塗工紙は表面上を白色顔料などを用いて滑らな状態に仕上げています。

尚、塗料の量によってアート紙・コート紙・微塗工紙などの他にグロス系・ダル系という種類があるのです』
・『塗工紙を使ったカタログを依頼したが非常に高級感のあるものに仕上がり、満足している』
「塗工紙」で印刷されたものは高級感があるので、商品カタログでも付加価値を生み出すことができるのかもしれません。

「非塗工紙」の例文

続いて「非塗工紙」の例文を見て行くことにいたしましょう。

この言葉を使った文章としては、以下のようなものが挙げられます。

・『非塗工紙は塗工されていいないために色の再現性は低い一方で、照りがないだけに文字が読みやすい点が特徴です』
・『新商品の開設資料を製作することになったが、見やすさ重視のために非塗工紙で作ってもらうことにした』

まとめ

ここまで「塗工紙」「非塗工紙」の意味と違いを説明してきました。

私たちが紙のことを意識する機会はそんなに多くはありませんが、これを機にどのようなケースで使われるか、それそれの紙の用途を理解しておくと、カタログ製作でも非常に役に立つものです。