「田作り」と「ごまめ」の違いとは?分かりやすく解釈

「田作り」と「ごまめ」の違い二語の違い

この記事では、「田作り」「ごまめ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「田作り」とは?

カタクチイワシを乾燥させたもの、またそれに砂糖、醤油、みりんを煮詰めた汁を絡ませた食べものです。

田んぼの肥料としていたことから、この名がついたといわれています。

あまりものを肥料にするというと、安いものだという印象を抱くかもしれませんが、高級肥料として使われていました。

豊作を祝って田にまいていたのです。

そういったことから、この言葉が指す料理は、正月に豊作を祈って食べられています。

また、稚魚をたくさん使った料理なので、子孫繁栄の願いも込められています。

作り方を簡単に説明します。

材料は、乾燥したカタクチイワシ、砂糖、醤油、みりんです。

まず、乾燥したカタクチイワシをフライパンで乾煎りします。

乾煎りをする際、フッ素加工のフライパンを使うとフライパンを傷めることがあるので気をつけるようにします。

ポキッと簡単に折れるくらいになったら、バッドなどに移して粗熱をとります。

砂糖、醤油、みりんを鍋で煮詰め、これに先ほどのカタクチイワシを入れて汁を絡ませます。

これでできあがりです。

砂糖を白砂糖ではなく黒糖で作ったり、クルミやアーモンドなどのナッツを加えてもおいしいです。

「田作り」の使い方

カタクチイワシの稚魚を乾燥させたものや、それを砂糖、醤油、みりんを煮詰めた汁に絡ませた料理を指して使用する言葉です。

「ごまめ」とは?

カタクチイワシの稚魚を乾燥させたものや、それを砂糖、醤油、みりんを煮詰めた汁に絡ませた食べもののことです。

この料理は甘しょっぱいような味がします。

この料理は正月のおせちに入れられています。

子孫繁栄や豊作の願いが込められています。

作り方を簡単に説明します。

材料は、乾燥したカタクチイワシ、砂糖、醤油、みりんです。

カタクチイワシはフライパンで乾煎りをします。

手で簡単に折れるほどに炒っておきます。

鍋に砂糖、醤油、みりんを入れて煮詰め、そこに先ほどのカタクチイワシを入れて汁を絡ませます。

これで完成です。

ごま、クルミなどの種実類を加えることもあります。

種実類を加えると香ばしさやコクが増します。

汁が乾く前にごまを加えれば、カタクチイワシにごまが付着します。

乾燥した食材を使用しているので、食感は硬いです。

そのため、歯が弱い人は食べるときに注意が必要です。

よく噛んで食べるようにします。

「ごまめ」の使い方

カタクチイワシの稚魚を乾燥させたものや、砂糖、醤油、みりんを煮詰めたものにそれを絡ませた料理を指して使用する言葉です。

「田作り」と「ごまめ」の違い

どちらも同じものを指しています。

作り方も使用している材料も同じです。

時期によって呼び方を変えているわけではありません。

関西では後者の名前で呼ぶ人が多いようです。

まとめ

2つの言葉が指しているものは同じです。

同じ食材、同じ料理を指しています。