「石膏ボード」と「化粧ボード」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「石膏ボード」と「化粧ボード」の違いとは?二語の違い

この記事では、「石膏ボード」「化粧ボード」の違いを分かりやすく説明していきます。

「石膏ボード」とは?

石膏を主成分とした建築材料で、特殊な板紙で包んだ板状のものを意味する言葉です。

石膏は硫酸カルシウム二水和物であり、多量の結晶水を含んでいます。

この結晶水が熱にさらされると蒸気として放出され、熱を吸収するため、「石膏ボード」は耐火性に優れています。

また、断熱性や遮音性も高く、壁や天井の構造材として広く使用されていることが特徴的です。

「化粧ボード」とは?

板状の製品に美しい化粧加工を施したものを意味する言葉です。

合板や石膏ボードをベースに、塗装、化粧紙、樹脂フィルムなどを張り付けたり印刷したりした板が含まれます。

「化粧ボード」は、見た目が良くなるだけでなく、化粧加工によって耐水性、耐汚染性、耐摩耗性、耐薬品性などの性能を向上させられます。

また、「化粧ボード」は、家具、内装、建具など、見た目を重視する場所に広く使用されています。

「石膏ボード」と「化粧ボード」の違い

「石膏ボード」「化粧ボード」の違いを、分かりやすく解説します。

「石膏ボード」は、基本的に内装の下地材として使用され、硫酸カルシウムと水から成る石膏を紙で包んで板状に加工した建築資材のことです。

耐火性や防火性、遮音性に優れていることから、住宅やオフィス、商業施設、ホテルなどの天井や壁に広く利用されています。

その一方で、「化粧ボード」は、石膏ボードの表面にクロス柄や木目などの化粧加工を施したものです。

下地と化粧を兼ねた製品として、新築時よりもDIYやリノベーションでの使用が見られ、特に天井や壁の一部を貼り替える際に有効であり、ホルムアルデヒドを分解する働きもあるため、シックハウス症候群の対策としても活用できる点が特徴として挙げられます。

まとめ

「石膏ボード」は、耐火性や構造材としての機能に優れており、「化粧ボード」は、見た目の美しさと機能性を兼ね備えた材料として、それぞれ異なる用途で使用されています。

どちらも建築やインテリアにおいて重要な役割を果たしている存在だと言えるでしょう。