この記事では、「柄じゃない」と「柄にもない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「柄じゃない」とは?
「柄じゃない」とはその人の人格や性格、地位などの人柄に合っていないことを指します。
「柄じゃなく」という風にないの部分を変形させて使うこともありますが、「柄じゃない」という形で使うのは、主にそう言った行動をしない場合です。
自分のキャラクターに合っていないからしないということを、「柄じゃない」から断る、「柄じゃない」からしないといいます。
逆に「柄じゃない」けれど実行したという場合は実行していますが、これはけれどという、前述の事柄と反する内容に繋げる接続詞を使っているからです。
「柄じゃない」という言葉はその人の人柄に合っていないという意味ですが、だからそういう事はしないというニュアンスを含んでいる言葉になります。
「柄にもない」とは?
「柄にもない」とはその人の人格や性格、地位などの人柄に合っていないことを指します。
言葉の大まかな意味は「柄じゃない」と同じ言葉で、表現の違いとも言える言葉です。
ただし「柄にもない」と言う言葉は、主にその人がその人のキャラクターに合っていない行動をした後に、合っていないことをした、あるいはしていると表現するために使われます。
そういった行動はしないという意味で使うこともありますが、人柄に合わないことをしたと言う時に使われることも多いです。
これは「柄にもない」自体はどちらの場合でも使える言葉なものの、「柄じゃない」が合わないことだからしないと言うニュアンスを持っているため、反対の合わないことだけどする、したという表現として使うことが基本的にできないからという事情があります。
なので実行した、していることに関して、その人の人柄に合っていないと表現したい場合に、「柄にもない」という言葉を使わざるを得なく、そういう場合に使われる言葉という認識がされるようになりました。
「柄じゃない」と「柄にもない」の違い
「柄じゃない」と「柄にもない」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもその人の人柄やキャラクターに合っていないことという意味ですが、「柄じゃない」は似合っていないからしないというニュアンスが含まれている言葉です。
それに対し「柄にもない」は、似合っていないことをしたり現在進行形でしていることを表現するのに使われたり、そういったニュアンスを含めずに使われる言葉になります。
また表現としては、するかしないかに関わらず使える「柄にもない」の方が基本であり、辞典などにも載る事が多い一般的な言葉です。
まとめ
「柄じゃない」と「柄にもない」は同じ意味を持ちニュアンスの違い程度の差しかない言葉ですが、だからこそ表現したい事が何かによって使い分けができます。
人柄に合っていないからしない、本来するはずがないというニュアンスを持たせたいなら「柄じゃない」を使い、そうでないなら「柄にもない」を使うといいでしょう。