この記事では、「分電盤」と「配電盤」の違いを分かりやすく説明していきます。
「分電盤」とは?
「分電盤」は、発電所からやってきた電力を変圧器が受け取り、一応家庭用の電力に近い状態になったものを分け与えるための装置です。
つまり、各々の部屋に電力を送り届けるのが「分電盤」で電気を使いすぎたりした場合は、負荷がかかるが故、「分電盤」を守るためにブレーカーという機構を備え、電力を各々の室内に分配する「分電盤」を守っています。
「配電盤」とは?
「配電盤」は、発電所からやってくる電力を受け渡しするもので、高電圧と高電圧を受け渡しする設備です。
つまり、2000ボルトの電力を別の「配電盤」に受け渡せば、そのエリアに2000ボルトがいきわたるというのが「配電盤」になります。
ちなみに、「配電盤」には、電力を適正電圧に落とすという機能もあり、家庭用コンセントの電圧までに落とすことも可能です。
「分電盤」と「配電盤」の違い
両者の違いは、高電圧を受け渡ししたり、電圧を適正にするか、電力を分け与えるかです。
高電圧の受け渡しと電圧を適正にするのは、「配電盤」で「分電盤」は適正になった電圧をいろいろな部屋に分け与える装備になります。
「分電盤」の例文
・『分電盤のブレーカーが落ちる』
この例は、家庭や企業などで電力を使用しすぎて、分配器の処理能力を超えた電力が流れたが故、分売気を守るために電力を遮断したという例です。
「分電盤」は、安全対策で許容量を超えた電力を供給した場合、分配器を保護するため、ブレーカーという安全装置が働き電力を遮断します。
なお、再度ブレーカーを挙げて安全装置を解除すれば電力の分配供給は再開します。
「配電盤」の例文
・『配電盤が損傷する』
この例は、電力を受け渡す設備が損傷するというものです。
つまり、別の電力を必要とする施設に電力を受け渡しすることができなくなったということになります。
もしくは、家庭用のコンセントと同じ電圧を作り出すこともできなくなったことを意味します。
まとめ
「配電盤」については、電気を配置するというもので、高圧電流を各々の施設に運ぶものだと考えてもらうとよいです。
その中に家庭用コンセントの電圧に変換することが可能な機能があるのも「配電盤」になりますが、この機能は絶対ではありません。
「分電盤」は、「配電盤」が家庭用コンセントの電圧までに落としたものを受け取ってさらに各々の室内に電力を供給するものだと考えてもらえればわかりやすく、家庭で電気を使いすぎたら電気が止まるのは、「分電盤」の電力を分け与える機能を超えた電気が流れたが故、「分電盤」の保護を優先して電力を止めるというのがブレーカーという役割になり、「分電盤」は安全装備としてブレーカーが内蔵されています。
なお、この部分を違法に改造した場合、大変危険になりますのでブレーカーを改造する行為で自宅が損傷した場合、だれも責任を取らず、改造した者が悪いとなるのです。