この記事では、「可否」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「可否」という言葉の意味
平安時代に書かれた説話集ですでに現在と同様の意味で使用されていた「可否」という言葉は、決定事項に対して良いか悪いか、または賛成か反対かなどを尋ねる際に使われる言葉です。
「可否」という言葉の1つ目の意味は「事のよしあし」になります。
2つ目は「賛成と不賛成」「可決と否決」などを表し、ビジネスシーンや国会などにおけるミーティングや会議の際に採決をとる場合に使われています。
「可否」のポジティブな言い換え
「可否」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。
・『適否(てきひ)』
「かなう」や「あてはまる」などと言う意味を持つ「適」と、「同意しない」「悪い」などの意味を持つ「否」を組み合わせて、「適するか、適さないか」を表す言葉です。
ある基準に照らし合わせて、その条件に適っているかどうかを表す際に使われる文言です。
・『採否(さいひ)』
「採用するかしないか」や「採ることと採らないこと」などを表す言葉で、「さいぴ」という振り仮名を振られている場合もありますが、正解は「さいひ」になります。
『是非(ぜひ)』
「善悪」や「物事の善し悪し」などを尋ねる際に用いられる言葉で、転じて「どんなことがあっても」という意味で使われる言葉になります。
・『賛否(さんぴ)』
「賛成と不賛成」を表す言葉で、賛成意見と反対意見が対立して、議論の余地がある場合には「賛否両論」という4字熟語で表現しています。
「可否」の類語や言い換え
「可否」の類語や言い換えは以下の通りになります。
・『良し悪し(よしあし/よしわるし)』
文字どおり「良いことと悪いこと」を示す表現ですが、「良い点と悪い点が混在しているために、すぐに判断することができない」さまを表す言葉でもあります。
・『甲乙(こうおつ)』
「2つのものにおける優劣」を表す言葉ですが、契約書などにおいて当事者を指し示す一般的な略称としても使われる文言になります。
・『優劣(ゆうれつ)』
文字どおり「優れていることと、劣っていること」を表す言葉で、どちらが優れているかを決定する際には「優劣をつける」などという表現で使われています。
・『当否(とうひ)』
「道理に叶っていることと叶っていないこと」を示す言葉で、正当か不当かを表す文言になります。
まとめ
今回は「可否」という言葉について紹介しました。
「可否」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。