「ありのまま」とは?言い換えを徹底解釈

「ありのまま」とは?言い換え

この記事では、「ありのまま」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。

「ありのまま」という言葉の意味

漢字では「有りの儘」と表記する「ありのまま」という言葉は、ある事柄や物事などが存在する「有り」という語と、「成り行きにまかせる」さまや「思い通りの」様子などを表す「儘(まま)」という語を組み合わせて、外見を装ったり自分を偽ったりすることのない元のままの状態や姿などを表す文言として使われています。

用いられる文脈によっては、ポジティブにもネガティブにも捉えることのできる文言になりますので、使用する際には注意が必要な言葉です。

「ありのまま」という言葉の1つ目の意味は、「うそや偽りなどがない、あるがままの姿」です。

2つ目は「ごまかしのない自然な様子」などという意味合いで用いられています。

「ありのまま」の類語や言い換え

「ありのまま」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。

・『飾り気(かざりけ)がない』
実際の自分よりもよく見せようとして、表面を飾ろうとする気持ちがない様子を示す言葉で、「外面的に取りつくろっている所がない」さまや実際に「部屋や空間などが装飾品で飾られていない」様子などを表す文言になります。

・『天衣無縫(てんいむほう)』
元々は「天人(てんにん)や天女(てんにょ)などの衣(ころも)に縫い目がまったくない」様子から使われ始め「文章や俳句、詩などにわざとらしい点がまったくなく、自然に作られている」さまなどを表す言葉で、転じて「人柄に飾り気がなく、純真で無邪気な」様子などを示す四字熟語になります。

・『等身大(とうしんだい)』
「人の身長と同じ大きさである」さまを示す言葉で、転じて「誇張(こちょう)や虚飾(きょしょく)のない自然な姿」「持っている力に見合う」状態などを意味する言葉になります。

・『肩ひじ張らない』
元々は、無理やり肩やひじの位置を高くして身構えるところから使われ始めた慣用句で、「上手くやろうと必要以上に意気込むことのない」さまや「気負って固くならない」様子などを表す言葉になります。

「ありのまま」の類義語

「ありのまま」の類義語は以下の通りになります。

・『純真無垢(じゅんしんむく)』
「心が清らかな」さまや「嘘や偽りなどの心のけがれを知らない」様子などを表す言葉で、邪念(じゃねん)や私欲などがまったくない綺麗で清らかな心を持っている人を指して用いられる文言です。

・『洗いざらい』
残したり隠したりすることなく、すべてをさらけ出すさまを表す言葉で、「何もかも余すことなくすべて」「残らず」などを示す表現になります。

・『繕(つくろ)わない』
「本音や真意などを隠さない」さまや「体裁(ていさい)を整えない」様子などを表し、急場をしのぐための修繕や修正などをしない状態を意味する文言です。

・『あからさま』
「包み隠さず、明らかな」さまや「露骨(ろこつ)な」様子などを表し、事実や状態などをはっきりと示したり、感情などをストレートに表現する際に用いられている表現になります。

まとめ

今回は「ありのまま」という言葉について紹介しました。

「ありのまま」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。