この記事では、「ありきたり」の意味や類語などを分かりやすく説明していきます。
「ありきたり」の意味
「ありきたり」という言葉には、対象にしているものや事象が特別ではないことを表すために使われるものです。
分解すると「あり」と「きたる」になり、それぞれ「存在して」と「来ている」になり、別の言い方をすると「むかしから存在し続けている」となり、これが「特別ではない」という意味になっています。
しかし、漢字で「在り来たり」のように表記することは今ではほぼありません。
ニュアンスとしては、若干ネガティブなものを含んでいることが多いと言えます。
「ありきたり」の言い換え
「ありきたり」という言葉の言い換えは以下の通りです。
「ありきたり」の敬語やビジネスでの言い換え
「ありきたり」という表現は若干くだけた言い方なので、ビジネスの現場や改まった場では別の言葉を使う場合があります。
・『通常』
「つうじょう」と読みます。
意味としては「通」が「いつもの」で「常」が「常に」という漢字なので、「いつものとおり」となります。
・『スタンダード』
英語で「ありきたり」と同じような意味を持つ言葉としては、本来は「conventional」のほうが近いのですが、この「スタンダード」は日本語として使われているので、こちらの方が類語としては使われます。
「最も普通であること」あるいは「多様性の中心」という意味で使われます。
・『標準』
「ひょうじゅん」と読みます。
「標準的」とも言います。
前述の「スタンダード」を日本語に直すと「標準」になるので、意味としては同じものです。
「ありきたり」の類語や言い換え
「ありきたり」には、他にも多くの類語が存在しますので、その中からいくつかをご紹介します。
・『平凡』
「へいぼん」と読みます。
昭和の時代の芸能雑誌として有名だったものがこの名前でした。
意味としては「あまねくどこにでもある」という漢字なので、やはり特別なことではないという意味になります。
・『平均』
「へいきん」と読みます。
「平均的」という表現もおなじような意味で使われます。
「均」には「等しい」という意味があるので、「平均」とは「普通の状態に等しい」ということを示すことになります。
・『凡庸』
「ぼんよう」と読みます。
「平凡」や「平均」に比べると、「ありきたり」にあるのと同様なネガティブなニュアンスがある言葉です。
まとめ
今回は「ありきたり」について紹介しました。
この機会に「ありきたり」の意味や類語を理解して、日常で使いこなせる様にしましょう。