この記事では、「もどかしい」と「まだるっこい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もどかしい」とは?
もどかしいとは理想の状態とかけ離れていて、イライラする気持ちをいいます。
歯がゆいこと、何とかしたいと思う心情をいいます。
自分の行動に使うこともありますが、ノロノロしている周りの人について「私だったら、もっと上手くやれるのに」と苛立つ気持ちもあらわします。
背中やお腹をくすぐられているように、落ちつかない気持ちになるのが「もどかしい」といえるでしょう。
「まだるっこい」とは?
まだるっこいとは「まどろっこしい」状況をあらわしています。
「間怠っこい」と漢字であらわし「間怠い」の変化形です。
「まだるい」とは、手間取っていること。
鈍くさいと感じる、のんびりした行動をあらわします。
手際が悪くて要領を得ないこと、不器用であることを例えています。
進め方がのんびりしていて、とくに周りの人が気を揉む様子を示しています。
「もどかしい」と「まだるっこい」の違い
「もどかしい」と「まだるっこい」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「じれったい」「歯がゆい」という、残念な心境をあらわしています。
ネガティブな表現で思い描いているイメージと、かけ離れている状況に使います。
「もどかしい」と「まだるっこい」を比べると、日常生活でよく使うのは前者の「もどかしい」です。
「まだるっこい」という言葉そのものを知らない日本人の方もいるので、表現の差を心得ておきましょう。
また「まだるっこい」は不器用で段取りが悪いこと、スピードがのろいことに使います。
「もどかしい」の例文
・『波が荒れて漁に出れず、もどかしい気分だ』
・『怪我のため試合に出れず、もどかしい』
「まだるっこい」の例文
・『のろまの亀を見るのは、まだるっこい』
・『パンクしているのか、まだるっこい運転だ』
まとめ
「もどかしい」と「まだるっこい」の差を解説しました。
気になる表現の差を知って、言葉の上級生を目指していきましょう。