この記事では、「もちろん」と「当たり前」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もちろん」とは?
もちろんは漢字に直すと「勿論」とあらわせます。
わざわざ言葉に出さなくても良いくらい自明のこと、言うまでもないことを表現しています。
また相手の質問に「そうです」や「お願いします」と返したい時も「もちろん」は使えます。
文章の途中に引用できるほか、これひと言でも会話文に使える、オールマイティな日本語といえるでしょう。
「当たり前」とは?
当たり前は「あたりまえ」と読みます。
「当然」という熟語とほぼ同じ意味があります。
分かり切っていて、説明するまでも無いことを表現しています。
誰に聞いてもそう答えるであろう、変わらない事実やルールをいいます。
また「当たり前」には、珍しいもので無いこと、ありふれている物という「平凡」と同じような解釈も。
使い方や文脈によって、少々意味が変わってくるので注意しましょう。
「もちろん」と「当たり前」の違い
「もちろん」と「当たり前」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「説明すべきことでも無い」という共通した訳があります。
そのため使い分けが難しいです。
「もちろん」は話し手がそう思っていることという意味があり、話し手の主観が強く混じっています。
一方で「当たり前」は世間の声、一般常識に偏っています。
「もちろん」が個人の見解が強いのに対して、「当たり前」は世間の常識をのべた文に多く使われています。
その差を覚えておきましょう。
「もちろん」の例文
・『明日はもちろん、昼食と飲み物を持ってきてください』
・『もちろんです。体調が悪い方は、無理せずお願いします』
「当たり前」の例文
・『当たり前のことができる大人は、なかなかいません』
・『防寒対策するのは、スキーヤーとして当たり前です』
まとめ
「もちろん」と「当たり前」の違いを解説しました。
よく似ている表現の差を学んで、コミュニケーションに役立てていきましょう。