「むしろ」とは?言い換えを徹底解釈

「むしろ」とは?言い換え

この記事では、「むしろ」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。

「むしろ」という言葉の意味

古来奈良時代から現在使われている意味とほとんど同じ意味で用いられていた「むしろ」という言葉は、複数の物同士を比較して、それぞれにあまり大差のない「どちらかといえば」などと言う意味合いで使われていた文言で、それまで話していた内容を穏やかな調子や柔らかいニュアンスを用いて話を逆方向や反対方向に導く際に使われています。

「むしろ」という言葉の1つ目の意味は、「複数の事柄を比較して、もう一方のものがより望ましい」です。

2つ目は「2つを比べて、あれよりもこれを選ぶ」という意味合いで使用されています。

「むしろ」の類語や言い換え

「むしろ」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。

・『どうせなら』
「せっかくだから」「いっそのこと」などを表す言葉で、「いずれの選択肢も同じ結果になるのであれば」などと言う意味合いで用いられている文言です。

・『かえって』
「予想とは反対になる」さまや「期待されている内容ではない」様子などを表し、自分が思い描いていたことから逆の結果になってしまった際に使われる言葉です。

・『逆に』
「通常の関係とは反対になる」さまや「前で述べた事がらと相反する」様子などを表す言葉で、語句と語句や、文章と文章を結ぶ役割を持つ接続詞になります。

・『さりとて』
漢字では「然りとて」と表記し、「そうであっても」「そうはいっても」などの意を表す言葉で、前述した事柄に対して、後続する事柄が反対や対立の関係にある際に用いられる文言です。

「むしろ」の類義語

「むしろ」の類義語は以下の通りになります。

・『それよりも』
前述した対象よりもさらに程度が甚だしい対象を提示する際に用いられる接続詞で、「今話していた物ではなく」「もっと良い物がある」などと言う意味合いで用いられている文言です。

・『どちらかといえば』
「あえて表現するなら」「強いて言えば」などを示す言葉で、2つある内のそれぞれにあまり差がなかったり、比較しにくい対象同士に使われる言葉です。

・『いっそのこと』
中途半端なことをせずに、思い切ったことを行う気持ちを表し、「とやかく言わないで」「思い切って」などと言う意味合いで用いられています。

・『それどころか』
特定の状況や人の意見などに対して、反対の意を表す文言で、「前述したことよりはるかに程度がはなはだしい」様子を示す言葉になります。

まとめ

今回は「むしろ」という言葉について紹介しました。

「むしろ」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。