「発煙」と「発火」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「発煙」と「発火」の違いとは?二語の違い

「発煙」「発火」はいずれも「発」という漢字が使われた熟語ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。

この記事では、「発煙」「発火」の違いを分かりやすく説明していきます。

「発煙」とは?

「発煙」「はつえん」と読む言葉で、「煙を出すこと」を意味します。

漢字の「発」には「生じる」「矢などを放つ」「出かける」といった意味があり、「煙」には「ものが燃える際に立ちのぼるもの」「水蒸気や霞など空気中に立ちこめるもの」などの意味が含まれています。

「発火」とは?

「はっか」と読む「発火」は、「火が生じること」「ものなどが燃えだすこと」を意味する言葉です。

また、「銃砲に火薬のみを入れて撃つこと」といった意味で使用される場合もあります。

「発」「生じる」「矢などを放つ」などを表し、「火」「物などが燃えて熱や光を出す様子」「炎」「焼く」といった意を示します。

「発煙」と「発火」の違い

「発煙」「発火」の違いを分かりやすく解説します。

「発煙」「煙を発する」と書く通り、「煙を出すこと」を意味します。

ものが燃えるなどに立ちのぼる「煙」が生じる際に使用されます。

一方、「発火」「火を発する」と書くように「火が発生すること」を意味し、「ものなどが燃えて炎が立ちだす際」に用いられます。

「発煙」の例文

「発煙」「発煙する」のように使われるほか、「発煙剤」「発煙性」など他の言葉と組み合わせて使用される場合もあります。

・『照明器具から発煙する事故が起きている』
・『その弾丸には発煙剤が含まれている』
・『新材料の発煙性に関する研究をおこなう』

「発火」の例文

「発火」「発火する」のように用いるのが一般的です。

また、「自然発火」「発火点」などのように別の語句を加えて使うケースもあります。

・『スマホのモバイルバッテリーが発火する事件がありました』
・『揚げ物の油は自然発火する場合がある』
・『発火する限界温度のことを発火点と呼びます』

まとめ

「発煙」「煙が生じること」を示し、「発火」「火や炎が生じること」を示します。

双方の使い方もチェックして、シーンに応じて使い分けましょう。

ぜひ同じ漢字を使った熟語の違いを知る参考にしてください。