この記事では、「いただく」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「いただく」という言葉の意味
「いただく」は漢字では「頂く」と表記し、左に位置する「横から見た釘」と、右に位置する「人の頭部を強調した」象形から成り立つ「頂」という語は、その形から「人の頭の最上部」を表し、転じて「いただき」を意味する「頂」という語が誕生しました。
「頂く」という言葉は、「もらう」や「食べる」「飲む」などの謙譲語として使用されているとてもよく耳にする表現です。
「頂く」という言葉の1つ目の意味は、「頭にのせる」や「被る」です。
2つ目は「敬意を表して高くささげる」などという意味合いで使われています。
「いただく」の類語や言い換え
「いただく」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『くすねる』
「こっそり盗み取る」さまや「他人のものを盗む」様子を表し、主にちょっとしたものをこっそり自分のものにする際に用いられる表現です。
・『せしめる』
「うまく立ち回って自分のものにする」さまや「たくみに横取りする」様子などを表し、基本的には他人から何かを強奪(ごうだつ/きょうだつ)する際に使用される言葉です。
・『拝領(はいりょう)する』
目上の人や身分の高い人などから物品や金銭などをもらう際に使われる言葉で、「偉い人から何かをいただく」などと言う意味合いで用いられる表現になります。
・『ピンハネ』
本来であれば他人に渡すべきお金などから一部を抜き取ってこっそり自分のものにするさまを表し、「報酬(ほうしゅう)などを一部かすめ取る」や「上前をはねる」などと言う意味合いで使われています。
「いただく」の類義語
「いただく」の類義語は以下の通りになります。
・『せびる』
「金銭や物品などを無理にもらい受けようと頼む」様子を表し、無理やり自分の要求を通そうとしたり、他人の弱みにつけこんで金品を要求したりする際に用いられるネガティブなニュアンスを含む表現です。
・『ゴチになる』
人気バラエティ番組で使われ始めた言葉で、「ごちそうになります」の略語であり、食事をごちそうされることへの感謝の気持ちを表す言葉として広まった文言になります。
・『懐(ふところ)に入れる』
「私物化する」さまや「自分の利益にする」様子などを表す言葉で、似たような表記の「懐に入る(はいる)」という慣用句は、「相手とのつながりを強める」という意味で使われる表現です。
・『味わう』
「食べ物のうまみを十分に感じとる」さまや「物事のおもしろみを体感する」様子などを表し、本質を深く考えたり、実際に体験することでより深く感じることができるという意味合いで用いられる表現になります。
まとめ
今回は「いただく」という言葉について紹介しました。
「いただく」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。