この記事では、「そのため」と「ゆえに」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そのため」とは?
先に述べた事柄が原因や理由であることを示し、その結果、後に述べる事柄が導かれることを意味する接続詞です。
また、「そのため」は文語的な表現であり、口語では「そういうわけで」と言い換えられます。
「ゆえに」とは?
先に述べた事柄が理由であることを示し、その理由に基づいて後に述べる事柄が結論として導かれることを意味する接続詞です。
また、「ゆえに」は漢字で「故に」と書けます。
「そのため」と「ゆえに」の違い
「そのため」と「ゆえに」の違いを、分かりやすく解説します。
「そのため」と「ゆえに」は、どちらも先に述べた事柄を理由や原因として、後に述べる事柄を導くときの言葉として用いられます。
しかし、ニュアンスや使い方には違いがあります。
「そのため」は、先行文を受けて後続文が導かれることを示したいときに使います。
その一方で、「ゆえに」は、先に述べたことを理由として、後に結果が導かれることを表す言葉です。
漢字だと「故に」と表記されます。
「ゆえに」は、先行文から後続文へ論理的に行き着くことを示したいときに使用することが可能です。
「そのため」の例文
・『彼は、昨日は遅くまで残業した。そのため、今朝は寝坊してしまった』
・『彼は素晴らし営業成績を収めた。そのため、多額のインセンティブを手にした』
「ゆえに」の例文
・『あの大学の入試は難しい。ゆえに合格者は限られる』
・『彼は誠実であるがゆえに、さまざまな人に頼られる』
まとめ
「そのため」と「ゆえに」はどちらも接続詞で、前に述べた事柄を理由や原因として、後に述べる事柄を導くときに使います。
ただし、「そのため」は原因や理由の意味を表す語で、「ゆえに」は前に述べたことを理由として、後に結果が導かれることを表す語です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。