「とはいえ」と「にしても」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「とはいえ」と「にしても」の違いとは?言い換え

この記事では、「とはいえ」「にしても」の違いを分かりやすく説明していきます。

「とはいえ」とは?

「とは言うものの」と同じ意味で、前に述べた事柄を認めつつ、それに対して制限や反論を加えるときに使用する言葉です。

客観的な事実や確実性の高いことに対して用いられます。

「にしても」とは?

自分のもとの考えを一歩譲って、〇〇を事実と認めるが、それでも〇〇だという気持ちや意見を述べるときに使用する言葉です。

主観的な評価や納得できないことに対して用いられます。

「とはいえ」と「にしても」の違い

「とはいえ」「にしても」の違いを、分かりやすく解説します。

「とはいえ」「にしても」は、前の文と後の文の関係を表す接続詞ですが、違いがあります。

「とはいえ」は、前の文が事実だと認めながら、それに対して反対の意見や感情を表します。

書き言葉的な表現です。

その一方で、「にしても」は、前の文が仮定や条件だとしても、後の文が成り立つということを表します。

話し言葉的な表現です。

「とはいえ」の例文

・『彼はまだ未成年とはいえ、犯した罪の処罰は受けなければならない』
・『いくら暑いとはいえ、道端で全裸になるのは駄目だ』

「にしても」の例文

・『どっちにしても、今日は別の予定があるので、あなたとはいられない』
・『それにしても、今日は暑いね』

まとめ

「とはいえ」「にしても」は、前の文で述べた事実や判断に対して、それに反するか、それにもかかわらずという意味を表す接続詞です。

「とはいえ」は、前の文で述べた事実や判断に対して、それを認めつつも、それとは別の観点からの事実や判断を述べるときに使用する言葉です。

その一方で、「にしても」は、前の文で述べた事実や判断に対して、それを否定したり、それに納得できなかったり、それに関係なくという気持ちを表すときに使用する言葉です。

それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。