「ありがたい」と「かたじけない」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「ありがたい」と「かたじけない」の違いとは?言い換え

この記事では、「ありがたい」「かたじけない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「ありがたい」とは?

苦しんでいるとき、手を差し伸べてくれる人に対して感謝するとき使うのが「ありがたい」です。

他人であるのに自分のために食べ物をくれたり、行動を共にして良い結果になるよう動いてくれる人にお礼します。

元々は仏様から恩恵を受けた者が感謝の気持ちを伝えるとき使う言葉でした。

このように、滅多にない功徳に対して感じる喜びを込めて伝える気持ちを指します。

「かたじけない」とは?

相手に情けをかけてもらい、助けてもらったときその恩に対して恐縮する気持ちを伝える言葉が「かたじけない」です。

例えば、敵陣に乗り込んで首を取ろうと誓ったのに、敵に倒されて殺されそうになったとき助けてもらったことに感謝します。

それだけ切羽詰った状況から救い出してくれた人に対して伝える言葉なのです。

ただ、少し恥ずかしいと思う気持ちが含まれています。

「ありがたい」と「かたじけない」の違い

ここでは「ありがたい」「かたじけない」の違いを、分かりやすく解説します。

自分のために必要としている物をくれたり、力を貸して助けてくれたとき感謝の気持ちを伝える言葉が「ありがたい」です。

手伝ってくれたり、忙しいところお見舞いに来た人に対して使われています。

もう一方の「かたじけない」は相手の親切心に対して心から感謝するとき使う言葉です。

元々は「かたじけなし」が元となっている感謝の言葉であり、口語形として使われています。

ただ、現代では日常的にほぼ使われていません。

「ありがたい」の例文

・『親を病院に連れて行ってくれて、ありがたいです』
・『子供を救い出してくれて本当にありがたいです』

「かたじけない」の例文

・『弟の分まで食べ物を分けていただきましてかたじけない』
・『私のために部屋を用意して頂き、誠にかたじけなく思います』

まとめ

同じように相手の行為に対して感謝を伝えますが、現代で使われているか、ほとんど使っていないとの違いがあると覚えておくといいでしょう。