この記事では、「割る」と「破る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「割る」とは?
割るは、「わる」と読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうがわるや別々に分けるといった意味を持っている「割」の漢字に、平仮名の「る」の文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ「割る」は、強い力を加える事で固体を幾つかに分けて離す事とか、物を幾つかに分ける事を表すのです。
「破る」とは?
破るは、「やぶる」と読むのが正しい読み方となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、物をこわすや駄目になるといった意味を所有している「破」の漢字に、平仮名の「る」を組み合わせる事で完成した言葉です。
以上の事から「破る」は、引き裂いたり、傷付けたりして元の状態を壊すとか、守り等を突き抜けるという意味を示します。
「割る」と「破る」の違い
「割る」と「破る」の違いを、分かりやすく解説します。
割ると破るの文字表記を比較してみると、「割」と「破」という漢字の違いが存在する事に気付けるものです。
逆に言えば最後のるの平仮名は共通しており、どちらも物をこわすという意味で使われる事があります。
そのため使い分けを意識するとどちらを選択すべきかで悩む人もいますが、同じ様な意味でもニュアンスには違いがあるのです。
割るは、硬い固体を分割するというニュアンスになります。
一方の破るは、薄くて柔らかいものを分割するというニュアンスになるのです。
「割る」の例文
・『暖炉を使うには薪を割る必要があります』
・『彼はウイスキーを水で割る形で飲むのが好きです』
「破る」の例文
・『あの子はまだ小さいので障子を破るのも仕方ありません』
・『優勝するにはあの強豪校を破る必要があります』
まとめ
2つの言葉には共通する文字がある上に、どちらも物を分割するという意味で使われています。
ですが同じ様な意味でもニュアンスには相違点があるので、その違いを見出す事で問題なく使い分けが可能です。
ちなみに割るは、硬い物を分割するという意味で使われています。
対する破るは、薄かったり柔らかい物を分割するという意味合いの言葉として使用されているのです。