この記事では、「緊張」と「パニック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「緊張」とは?
緊張の読み方は「きんちょう」です。
いつもと違う場面になって、ドキドキする様子をあらわします。
もともと「緊」は糸を、ぎゅっと巻き付ける様子から生まれた言葉。
また「張」はのびるという意味合いがあります。
心臓の鼓動がドクドク聞こえて、あがってしまう様子が緊張です。
顔が赤くなる、しどろもどろになる、頭の中が真っ白になる、手汗をかくなど、人によって様々な感じ方があります。
「パニック」とは?
パニックとは、混乱することをいいます。
頭の中に警報のベルが鳴って、あたふたする様子をあらわしています。
極度の不安を感じて、冷静になれない状況をいいます。
災害や思わぬニュースを耳にして、大勢の人たちが正気を失う様子もあらわします。
何をしていいか分からなくなる状況が、パニックといえるでしょう。
「緊張」と「パニック」の違い
「緊張」と「パニック」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも落ちつきが無くなり、冷静さを失ってしまう状態をいいます。
ただ両者には微妙な差も。
例えば緊張は受験やピアノの発表会、スポーツの試合など、プレッシャーがかかる場面で感じる気持ちをいいます。
「失敗したら恥ずかしい」や「みんなに笑われたくない」という不安から生まれるのが緊張です。
一方でパニックは予想外の事件やニュースが起きた時、感じる気持ちです。
またパニックは飛行機事故の乗客全員のように、多くの人に起こる心理状況もあらわします。
「緊張」の例文
・『人前に出ると、いつも緊張して素の自分を出せない』
・『もうすぐ受験だと思うと、緊張してきた』
「パニック」の例文
・『大好きな芸能人の訃報を聞いて、パニックになった』
・『冷静な客室乗務員のおかげで、パニックにならずに済んだ』
まとめ
「緊張」と「パニック」について解説しました。
どちらも平静ではない状態をいいます。
言葉の差を学んで、正しく用いていきましょう。