「苦労」と「挫折」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「苦労」と「挫折」の違いとは?言い換え

この記事では、「苦労」「挫折」の違いを分かりやすく説明していきます。

「苦労」とは?

苦労の読み方は「くろう」です。

自分や周りの人が楽しく過ごせるように、努力することを苦労と呼んでいます。

もともと「労」には苦心して働く、骨を折るという意味があります。

また「苦」は悩みながら、生きることをいいます。

つらい経験のように思えますが「若い時の苦労は買ってでもせよ」という格言がある通り、立派な人になるためには、多くの苦労を重ねた方がいいとされています。

無くても困らないものの、経験の数だけ、自分の花になってくれるのが苦労といえるでしょう。

「挫折」とは?

挫折の読み方は「ざせつ」です。

頑張っていたことを、諦めることをいいます。

心折れる出来事があって、途中でやめることを挫折と呼んでいます。

もともと「挫」は、腰砕けをあらわす言葉。

勢いが弱まってしまい、やる気を失うことを指します。

「折」は方向が変わることをいうので、気持ちが萎えてしまい目的を見失ってしまうことをいいます。

一生懸命生きている人なら、誰でも一度はあじわう試練といえるでしょう。

「苦労」と「挫折」の違い

「苦労」「挫折」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらも人生の苦しみをあらわす、苦々しい体験をいいます。

とくに苦労は下積み時代の苦しいエピソード、嫁ぎ先での紆余曲折をあらわすことが多く、ひと言で語れない「その人の勲章」をあらわします。

一方で挫折はお金が足りない、ライバルに負けた、怪我をしたなど、思い通りにならない状況から心が折れることをいいます。

心が折れてしまう経験が「挫折」ですが、無事に挫折を乗り越えると、その経験はその人の大きな財産となってくれます。

「苦労」の例文

・『苦労人のあの人は、人格者として知られている』
・『あの時苦労したおかげで、今の私がいます』

「挫折」の例文

・『開業当初は挫折の日々でしたが、何とか軌道に乗ってきました』
・『1人の老人から、挫折を乗り越えるきっかけをもらいました』

まとめ

「苦労」「挫折」についてお知らせしました。

それぞれの差を知って、正しく敬語を学んでいきましょう。