この記事では、「切磋琢磨」と「一致団結」の違いを分かりやすく説明していきます。
「切磋琢磨」とは?
自分の能力や人間性を高めるため、同じ立場の人たちと互いに努力したり、競い合ったりすることを意味する言葉です。
「切磋琢磨」という言葉は、中国の詩歌集『詩経』にある「如切如磋、如琢如磨」という一節からきたと言われています。
「一致団結」とは?
大勢の心が一つになり、同じ目的のために力を皆で合わせることを意味する言葉です。
集団で同じ物事に対して同じ目的をのち、それを実現させようと考え、そのためにそれぞれが協力しあって行動することが「一致団結」だと言えるでしょう。
一致団結していると表現できる集団は、その目的を達成させることが目的で、集団の中の個人同士で他の人を出し抜こうとしたり、より腕を磨こうとしたりは、考えていないと言えます。
「切磋琢磨」と「一致団結」の違い
「切磋琢磨」と「一致団結」の違いを、分かりやすく解説します。
「切磋琢磨」とは、自分や他者の能力や人間性を高めることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「一致団結」とは、多くの人の心が一つになり、同じ目的のために力を合わせることを表現する際に使用する言葉です。
つまり、「切磋琢磨」と「一致団結」の違いとして、「切磋琢磨」は、個人の能力や素質を高めることが目的であり、「一致団結」は、集団の目的を達成することが目的であるという点が挙げられます。
また、「切磋琢磨」は、協力する場合もあれば、競争する場合もありますが、「一致団結」は、お互いが協力関係にあるという点が違いだと言えるでしょう。
「切磋琢磨」の例文
・『彼はチームメイトたちと切磋琢磨することによって、自分の能力を向上させた』
・『彼らは常に切磋琢磨しているので、大きく成長した』
「一致団結」の例文
・『一致団結して、この厳しい局面を乗り越えましょう』
・『彼女たちは、一致団結して、仕事を大成功させた』
まとめ
「切磋琢磨」と「一致団結」は、どちらも四字熟語で、前向きな意味をもつ言葉ですが、使い方やニュアンスが異なります。
「切磋琢磨」は、自分の能力や人格を高めるために、仲間と励まし合ったり競い合ったりすることを表現する言葉です。
その一方で、「一致団結」は、大勢の心が一つになり、同じ目的のために力を合わせることを表現する言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。