この記事では、「設ける」と「備える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「設ける」とは?
何かを新たに作ったり、用意したり、設置したりすることを意味する言葉です。
何かを新しく作ることや、存在しなかったものを作ることを目的とする言葉です。
対象は、物だけでなく、制度や機会やルールなども含まれます。
「設ける」は、「作る」や「準備する」や「設置する」などの同義語として使用されます。
「備える」とは?
何かに対して準備しておくことや、必要なものを用意しておくことを意味する言葉です。
何かに対処することや、必要なものを揃えることを目的とする言葉です。
対象は、物や知識や能力など、必要とされるものだと言えます。
「備える」は、「準備する」や「用意する」などの同義語として使用されます。
「設ける」と「備える」の違い
「設ける」と「備える」の違いを、分かりやすく解説します。
「備える」は、何かに対して事前に準備や用意することを意味する言葉です。
その一方で、「設ける」は、何かを新たに作ったり、設置したり、取り付けたりすることを意味する言葉です。
それぞれの言葉の違いとして、「備える」は、将来の可能性に対応するための行動ですが、「設ける」は、現在の状況を変えるための行動だという点にあります。
また、「備える」は、主に物や行動を対象にしますが、「設ける」は、物だけでなく、場所や機関や規則なども対象にすることが可能です。
「設ける」の例文
・『社内に、さまざまな設備が整った休憩所を設けることにした』
・『自社サイトに、申込みフォームを設ける必要がある』
「備える」の例文
・『我が家ではいつ災害がきても対応できるように、さまざまな物資や装備を備える』
・『不測の事態に備えることは大切なことだ』
まとめ
「設ける」と「備える」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「設ける」は、何かを新しく作ったり、用意したりすることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「備える」は、何かに対して準備したり、防備したりすることを表現する際に使用する言葉です。
このように、「設ける」は、新しいものを作ることに重点がありますが、「備える」は、既存のものを使って対策することに重点があるという点で違いがあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。