この記事では、「通常」と「平常」の違いを分かりやすく説明していきます。
「通常」とは?
通常は「つうじょう」と読みます。
いつも通り、普段ならという解釈ができます。
通常の「通」は大きな問題がなく、流れていく言葉です。
困ったことがなく、軽やかに流れていく物事をあらわしています。
日々の定期業務と同じように進めること、いつもの風景を切り取った言葉が通常といえるでしょう。
「平常」とは?
平常の読み方は「へいじょう」です。
常の日常をあらわす言葉で、静かな日々をあらわしています。
慌てない心の様子もうつし出しているので「平常心」というと、穏やかで落ちついた心をいいます。
平静であること、むやみに騒がずに穏やかなことが平常です。
「通常」と「平常」の違い
「通常」と「平常」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「いつも」という意味がある「常」が含まれています。
そのため「通常」と「平常」の使い分けに悩むことも多いです。
「通常」も「平常」もふだん通りのダイヤ、行動、業務内容をあらわします。
通常通りも平常通りも「毎日の慣習と同じように」という訳で使われています。
一方で「平常」は事柄をあらわすだけでなく、心の動きも表現した言葉。
例えば「平常心を保つ」というと、落ちついたメンタルをいいます。
思わぬトラブルに巻き込まれても、いつも通りの自分を忘れない、大人な様子をあらわしています。
事柄をあらわすのが通常、事柄と健康的な心をあらわすのが平常といえるでしょう。
「通常」の例文
・『TVで放映されたため、通常の5倍のお客さんが来てくれました』
・『警報が解除されたので、通常通りの出勤といたします』
「平常」の例文
・『どんな時も平常心を大切に、励んでみてください』
・『ストップしていた新幹線が、平常通り動き出すようになりました』
まとめ
「通常」と「平常」の違いを解説しました。
言葉の差を正しく学んで、表現の魔術師を目指していきましょう。